【中小企業の宿命は一緒に働く人が固定化されがちなこと】


僕が就職したのは総合スーパーで
一部上場の大企業でした。

30年以上も前のことになりますが、
当時は北海道から関西まで店舗があり
その数120店舗以上でした。

就職して以降は
バブル崩壊により
業績は右肩下がりで、

店舗閉鎖や従業員の早期退職を
募っていました。

しばらくして僕は
「このままこの会社にいてはまずい」
と感じ、

いわゆる「自己都合退職」を
選択しました。

そして退職して数年後に
会社は会社更生法を申請しました。


就職した当時は

大企業だったので
教育制度は充実していました。

僕はそれを利用して
通信教育に励んだこともあります。

会社の通信教育制度を活用し
社会保険労務士の勉強をちょこっとしたのは
懐かしい思い出です。

もちろん(?)…
社会保険労務士には受かっておりませんが…涙


また冷暖房付きの寮が完備してあったり、
従業員専用の食堂もあり、

人事評価制度もありました。

その他、モロモロ…
色々な制度等が整っていました。

今思えば、福利厚生が充実しており
良い環境だったと思います。

恵まれていたんだな~
としみじみ感じます。


社員は

・全国どこの店舗にでも行く「ナショナル社員」

・たとえば東北地方の店舗だとどこにでも行く「エリア社員」

・その1店舗でしか働かない「ホーム社員」

という3つの区分がありました。

僕は辞令がでたらどこにでも転勤する
「ナショナル社員」でした。


この社員区分があったので

僕と気の合わない
社員が仮にいたとしても

何年か経てば
僕か、相手が転勤することが
分かっていました。

それゆえ気が楽でした。


一方、多くの中小企業は

拠点数が少なく部署移動も少なく
人と人との関係が固定的です。

自分と合わない人がいても
ず~~~~~っと一緒。

嫌でも社内で何度も顔を合わせます。

ホント!!!
どちらかが辞めない限り
ず~~~~~っと一緒です。


そのうえ、

日本の法人の96%を占める
同族経営が多いのも中小企業の特徴。

割と頻度高く、一般の社員なのに、

社長である父親と経理である母親と
後継者である子息など

家族・親族の間に立たされることも
あるかと思います。


正直、

人と人との粘着性の強い
また濃い人間関係で悩まされるのは
大企業の比ではないと思います。

時折、大企業で耳にする
「子会社に飛ばされる」
ということは
逃げ場のない中小企業じゃ
ほとんどないのです。

P.S.

このあたりのことは
中小企業の現場を経験したことのない
大企業出身者のコンサルは
実感として持っていないのかも
知れませんね。

とはいえ、大企業にお勤めの方は
それなりのお悩みがあるとは思っています。

みんな、辛い!!!

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