ある農夫からの学び


Amazonの検索窓に

「移動距離」と入力すると
何冊かの本にヒットします。


ヒットした本のタイトルは以下です。

『移動する人はうまくいく
~考えてばかりで動けないが
消えてなくなる方法~』

『人生は移動距離で決まるのか?
~日常生活から地球規模の大問題まで、
移動から見えて来る分断・格差・不平等』

『人生は移動距離で決まる
~運のいい人は毎日どこかへ行く
運とチャンスが集まる移動力の法則~』


これらの本は

【移動距離は長い方が良い】
という前提で書かれているようです。


【チャンスは人が運んできてくれる】
が本当であるなら

移動すると普段とは違う人と出会う
可能性が高くなるので
「そうかも知れない…」
と思っていました。

しかし

ある農夫の生活を知り
考えが変わりつつあります。

※ちなみに…
ある農夫は架空の人物です。


80代半ばのある農夫。

その農夫は妻に先立たれ
現在一人暮らしです。

生まれてからこれまで
ずっと同じ場所に住み
この地区から外に出たことは
一度もありません。

彼は毎日ほぼ同じ行動をします。

それは

・朝5時に起きる
・畑に行く
・7時前に家に帰る
・朝食を食べる
・家の用事をする
・12時に昼食を食べる
・昼寝をする
・畑に行く
・夕暮れとなり家に帰る
・晩酌しながら夕食を食べる
・お風呂に入る
・20時過ぎに寝る

というルーティンです。

食事はどんぶり飯で食べます。
80代半ばとは思えないくらいの
ご飯の量をきっちり朝昼晩食べます。


畑は社交場です。
農業仲間と語らいます。
そのために飲み物やお菓子を
準備しています。

その他、時々、

農業仲間の家に行ったり、
農業仲間が自分の家に来たります。

農作物等の物々交換も盛んに
行っています。


ある農夫は
スマホは持っていないので
インターネットに触れることは
ありません。

毎日がデジタルデトックスです。

SNS等の情報で
心を煩わすことはありません。

世の中の動きに疎くても
彼の生活には全く支障がありません。


タワマンも高級外車も
目に入ることはありません。

寝る場所と納屋と軽トラ
それに畑があれば
幸せなのだと思います。

物欲は特になさそうです。

他者と自分を比べることもなさそうで、
出来た農作物は自分が食べる分を除き
お世話になっている人に全て配ります。


もちろん
ふとした一人での瞬間

将来について考えはするのでしょうし、
一人で寂しいと思うこともあるでしょう。

しかし毎日のルーティンが
彼の思考をすぐに現実に戻すのだと思います。

「明日は晴れるので〇〇を収穫し
あとは庭の雑草でも抜くかな…」
などと…


そんな架空の農夫の生活を
思えば思うほど

「どういう生き方が自分にとって幸せなのか」
と、と~~~っても考えます。

僕は間違った生き方をしてきたのかな~
なんてことも思います。

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