ある農夫の日記の効果

※
「ある農夫」は架空の人物です。
あくまで僕が頭の中で創り出している
想像上の人物です。

■
80代半ばとなった
ある農夫は一日のルーティンが
決まっています。

また月ごとのルーティンも、

一年を通じてのルーティンも
決まっています。

■
「刺激がない」といえば
刺激のない毎日です。

ですが

安定した日々だとも言えます。

■
ある農夫は、長年
「農業日記」をつけています。

前年の日記を見ると
今の時期に何の作業をしたかが
分かります。

また

前年の日記を数ページ繰ってみると
今後どのような作業をしなければ
いけないのかがわかります。

すると

これからの数日で
どのような準備をしておくべきかが
わかり、予定が立ちます。

■
農業日記について、

農夫は自身の指先で
ペンを持ち
ノートに記します。

それは指先の訓練となります。

■
農業日記に記載する内容は

今日の畑の状態を思い起こし
また畑で使う機械や器具の状態を
把握していないと書けません。

その他、
週間天気予報を知ることや、
肥料の残量を把握しておく等も
欠かせません。

それは思考を巡らせる作業です。
なかなかの知的作業です。

ある意味、
「農業」に没頭・没入してないと
農業日記は書けません。

■
ある農夫にとって農業は
生活の中心になっています。

また
「生きがい」
「食の確保」
「コミュニティへの所属」
という機能も有しています。

そのことが
ある農夫の気持ちを
前に向け続けています。

「明日は、雨だから
収穫した白菜で漬物を作ろう!
そして近所に配ろう」

などと…

■
多く収穫した農作物は
自分が食べる分を除いて
惜しげもなく周囲の方に
配ります。

周囲の方も
自分の畑で収穫したものを
ある農夫に下さいます。

■
先に記したように
毎日のルーティンは
決まっています。

お昼休みの時、
いつも停まっている
農夫の軽トラがない時には

「畑でひっくり返って
いるのではないか?」

と近所の方が
畑まで見に行くほどです。

※
都会の人が思う
「田舎のめんどくささ」
である

【濃すぎる人付き合い】

が農夫が生活する地区には
厳然として残っています。

それを良しとするのか
どうか、
は人によると思います。

■
このような環境は
ある農夫が作り上げた
モノではありません。

ある農夫のご先祖さまや
その地区の方々が
長い年月をかけて
作り上げたシステムです。

仮に新参者がそのシステムを
壊そうとしても
そうそう壊せるものではない

かも知れません。

■
さて、さて…

僕は

「気持ちが前向きでなかったら
急速に老けるかも知れない」

と思っています。

■
事業承継の時期を迎えつつあり
引退を考えている経営者は

「余生における生きがいを何にするか?」
を早めに考えておく方が良いのかも
知れません。

もちろん

これまで頑張ってこられたので
少しぼけ~っとし、
その疲れを癒す期間も
必要と思います。

ですが

それは世の中にとって
損失かも知れません。

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