お客様の記憶に残るには…
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先日、電車での移動中、
何気なくスマホ内の
kindle(電子書籍ソフト)
を開いてみました。
そして「ライブラリー」
をタップしてみると
今まで購入した本の表紙が
ずらりと出てきました。
その画面をスクロールし
全タイトルを眺め終えた僕は
「読んだ本の内容を
ほとんど覚えていない(汗)」
ことに気づきました。
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ここまで覚えていないなんて…
学生時代から今に至るまで
鍛えて来なかった
僕の小さな脳みそが
機能していない…
カックシ(泣)
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とはいえ
一部の本は内容を覚えていました。
内容を覚えている本と
覚えていない本の違いは
何でしょうか?
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(話変わって…)
僕はにわかファンですが、
パリ五輪を大いに
楽しませて頂きました。
選手1人1人に背景(ストーリー)が
あり、そのストーリーをTVで見聞きし、
その後、
選手やコーチ、周りの方々の
お気持ちを想像。
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努力の末やっと勝った選手、
惜しくも負けてしまった選手、
そしてそんな選手を見守ってきた
幾人もの方々、
何も事情を知らない
脳みそ停止状態の僕ですが、
色々な方のそれぞれの感情を
ちょこっと想像しました。
正直、辛くなりました。
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選手で言えば
例えば
・けがをして苦しみ抜いた選手
・前回の大会で悔しい思いをし
リベンジしにパリに向かった選手
・自分を見失って一時休んだ選手
・亡き親族のために命を懸けて闘った選手
・自分一人で練習方法を編み出し、
一人コツコツ練習してきた選手
・周囲の人の中で、
誰が味方か、敵かがわからなくなり
心が休まらなかった選手
・新天地を求めて勇気を振り絞り
これまで見たこともないような
ドアを、一人でノックした選手
・1%の可能性を信じた選手
・支えてくれた家族や周囲の方への
感謝の気持ちを抱き続けた選手
などなど
がいらっしゃいました。
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そんなストーリーに触れると
どんな選手でもここまで来る過程では
うまくいかないことの連続だったのだと
想像します。
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同族の事業承継支援でも
ストーリーについて考えさせられます。
経営者、後継者、ご家族、ご親族、従業員、
それぞれがストーリーを持っています。
これら個々のストーリーが絡み合い
「事業」という舞台で
新しいストーリーが紡がれ続けています。
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過去から現在、そして未来、
そのようなストーリーをお聞かせ頂くと
必ずと言ってよいほど
その方が本来持っている
内面から湧き上がる「動機」が
見えてきます。
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動機とは、言い換えれば、
「なぜそうしているのか?(why)」
のことです。
「why」がわかると
一気に鳥肌が立つくらい
感動することもあるかと思います。
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視点を変えて考えれば
自分・自社のお客様には
自分・自社の「why」を
知っていただく努力を
すべきだと思います。
自分・自社の「why」を
伝えることによって
お客様の心を
動かすことができれば、
結果としてお客様に自分・自社を
記憶してもらえるはずだからです。
P.S.
(1)
ちなみにkindleで内容を
覚えていた本は
もちろん!
「ストーリーがあるもの」
です。
教科書的な本は
内容をほぼ覚えていないのですが、
七転八倒するような
企業再生ストーリーや
三途の川を渡らずに
こちらに戻ってこられた方等の
ストーリーはよく覚えています。
(2)
自分のストーリーと
お付き合いしたいお客様のストーリーが
重なり、共鳴し合うと
時間が経つのも忘れる。