すぐに「ヤバい!」と連発することの果て
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夕方の民放ニュースが好きです。
今住んでいる東京でも
アホ面して、鼻くそをほじりながら
見れる時はよく見ています。
地方に行っても時間が許せば
ホテルの部屋にて
必ず夕方のニュースを見ます。
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そこでは
僕が勝手に
【おいしいもの特集】
と名付けたコーナーがあり、
「昔からある洋食店」
だったり、
「親子で営むラーメン店」
であったり
「新しく出来た店」
であったり
何らかのテーマのもと
飲食店について
放映してくれます。
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そのようなコーナーの映像って…
お客さんからは
絶対に見ることが出来ない角度から
厨房を見せてくれたり、
従業員同士の目くばせ
なんかも見れたりします。
なので、業績が良く
オペレーションがうまく行っている
飲食店のエッセンスが
学び取れます。
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さて、さて…
上記のような飲食店にて
レポート出来る方を僕は尊敬します。
食レポは
「ヤバ〜い!」
「おいし~い!」
だけでは視聴者に伝えることが
難しいため
レポーターさんは
持っている語彙を駆使して
その「ヤバさ」「おいしさ」を
伝えてくださいます。
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甘味、酸味のほか
口当たりなどの触感を
伝えてくださいます。
使用している食材のほか、
店主さんや従業員さんに
お話を聞き、
その内容を
琴線に触れるエピソードとして
話してくださる時もあります。
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(話し変わって…我が身を振り返ります)
僕はなるべく自分がしゃべる時間を
少なくするために
簡潔に話せるようになりたいと
思ってきました。
しかし
しゃべる時間を短くしようと
すればするほど、
しゃべる文字数が少なくなり
結果として伝わりません。
語彙力がないから
ますますそうなります。
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高校の時、
全力で挑んだ模擬試験で
現国および日本史は
測定不能なほど偏差値が低かった
のですが…
そんなこともあり
未だに日本語(しゃべること)が
下手なのを自認している僕なのです。
それで…
ますますどう伝えるかについては
迷いまくっている今日この頃です。
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最近では、
SNSが隆盛なこともあってか…
次から次に飛んでくる
文章を読んでも
【表面的理解】さえしようしません。
(当然に頭に入ってきません)
また
何もかも
深く考え感じることなく
スルーしまくることが
多くなったと感じています。
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実際、僕は
一旦立ち止まり、
僕の目の前にある
「ストーリー」「言葉」
「情景」「映像」「写真」
を自分の中に流し込み、
これまでの自分の体験と紐づけ、
当事者の感情を味わい言語化する
なんて面倒なことは
していない訳です。
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その結果、
陳腐な形容詞
「やば~い」
「うまそ~」
などといった表面的なことば
(とりようによっては
どうとでも取れる
玉虫色のビックワード)
で片づけてしまう。
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すると
自分の記憶には残らず、
従って
【時々の感情を自分の資産に昇華出来ない】
状態のままとなっています。
それでは勿体ないと思います。
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仕事って
「人が人のためにするもの」
と定義するならば
「人の感情を動かしてなんぼ」
だと思うのです。
ということは…
無敵の言語化能力があれば
食うに困らないはず。
そんなことを
夕方の民放ニュースを見ながら
思いましたとさ。
P.S.
よくわからないことを
ダラダラとしゃべるのは
他人の時間を奪っていることになります。
(今回の駄文のように
よくわからないことを
ダラダラ書くのも人の時間を
奪っていることになります汗)
なので
短い時間で簡潔に説明する
ことは重要だと思います。
しかし…
僕にはそれが出来ないのです。
この虚しさってなんだろう…
あぁ、言語化出来ない…