ベテランが陥る罠
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僕自身、50代後半となり
ヒシヒシと感じている
ことがあります。
それは
徐々に
年下の方が
僕の良くないところ(改善点)に
ついて教えてくれなくなった
ということ。
上記について
僕は大いなる危機感を抱いています。
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さて、さて会社では…
ベテランは若手から頼られます。
「○○についてはどのように
お考えですか?」
「△△について
分からないのですが
教えてもらえないでしょうか?」
などと若手に聞かれること
しばしばでしょう。
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するとベテランは
若手に聞かれたことについて
的確に答えていることと思います。
その時、真面目な若手は
時にメモを取りながら
真剣にベテランの話を
聞いているはずです。
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ここで一部のベテランは
勘違いをすることになります。
・自分は頼られている
・自分は業歴長く知識、経験共に豊富
・そのため自分の言うことを
真剣に聞いていてくれる
と…
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さらに
ベテランは勘が働くので
気づく点も多いのです。
(それが今の時代に
合っていなくても)
ベテランは
気づいた点について
意気揚々と
しゃべり倒してしまう。
※いや~怖い。ちょー怖い
僕も「先生」と呼ばれる機会が
時々あり、上記をやっている
可能性があります
まぢで
怖いです。身に覚えありますもの
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若手は逆です。
人から訊ねられることは
めったにありません。
昼休憩中などでは
スマホを片手に
イヤホンを耳に挿して
自分の世界に没しています。
誰とも話さないので
人に向かって話し慣れることは
いつまで経っても来ません。
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なので時折
話し慣れているベテランが
若手に
「君はどう思う?」
と振っても
「良いと思います」
「特に意見はありません」
としか返せません。
本当は思うところがあったとしても
心の中に封じ込めています。
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するとベテランは
「そうか、
やっぱり自分の言っていることは
正しいのだ」
と確信的に思うようになるのです。
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これって
一部の
経営者と後継者の関係にも
似ています。
家族会議などでも
自分の意見をすぐに発することの
出来る経営者などは
後継者に問いかけた後、
後継者が言葉を発するまでの数分を
待つことが出来ません。
(即答できない後継者のことを
口が達者な経営者は1分も待てない現実)
また
後継者が言いよどむと
すぐに自説を唱え始めることもあります。
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それじゃ
いつまで経っても
会社は良くならないですし
事業承継も進まないですよね。
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少しずつで良いので
おしゃべり傾向の経営者は
しゃべる前に一拍置くことを
意識し、
普段しゃべる傾向が弱い
後継者は後先考えず
頭に浮かんだことを
しゃべるように
意識するしかないのでしょうね。
P.S.
(1)
しゃべらない後継者の中には
経営者や現状への不満という
マグマが溜まっていることも
あるでしょう。
噴火する前に
マグマを徐々にでも
表出させた方が良いと思います。
自戒を込めて…
(2)
良いタイミングで
簡潔に喋る
そのことを
意識すればするほど
ぎこちないしゃべりに
なってしまう僕
相変わらず修業が足りない…