事業承継に関しての、僕の前提
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「現在は70歳代後半の団塊世代が
人口のボリュームゾーン」
「少子化はとどまることを知らない」
以上2つの前提だけでも
今後は(特に内需型産業は)
売上が減少し、
かつ事業承継できず廃業が増える
ことは容易に想像できます。
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上記以外で
僕が事業承継という課題に対し
抱いている前提を記してみます。
(1)
日本の法人の96%は同族経営です。
恐らく
個人事業を含めるとその割合は
もっともっと増えるはず。
そんな同族には
「他人には言うことがはばかれる家族の恥部」
が(ほぼ必ず)ある。
その『家族の恥部』が
円滑な事業承継を阻んでいるという実態。
(2)
中小企業の赤字の割合は
6〜7割と言われています。
(調査機関や、時期によって
その数値は変わるようです)
たとえ無事に事業承継を果たしたとしても
新経営者が事業を成長軌道に乗せるには
ヒト・モノ・カネ・情報・ノウハウ・技術…
といった経営資源が必要なのですが、
多くの中小企業ではそれら経営資源が
不足している現実。
(3)
僕は実態をよく知らないので
以下は推測をかなり含みますが、
中小零細のM&Aは
とても手間がかかるものと思います。
M&Aを仲介する事業者としては
「手間の割に儲からない」
と思われているのではないでしょうか。
もしそうだとすると
仲介事業者の多くは
「テキトーな仕事をしてしまいがち」
なのかも知れない…
また中小零細は社長次第。
その社長が引退し
外から新しい社長が来た場合
残された事業はうまく回るのだろうか…
残ってくれた従業員の気持ちは…
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そんなことを考えるにつけ
生き残れる企業・事業については
長期的な考えを持って
早めに早めに手を打って欲しいと
切に切に切に〜願います。
時間が経てば経つほど
打てる手数が限られて行き
にっちもさっちもいかなくなる
パターンが多いようですので。
P.S.
そう遠くない将来
地域間格差はますます広がると
予想しています。
地域に仕事がないと
そこに人は住めなくなるからです。
(人口減少の加速化)
若者は教育機関があり
就職先がある都会に出ていきます。
悲しいかなそれが現実のようです。