事業承継は相続対策だけではない


突然ですが、

「事業承継対策」って
どのような内容を思い浮かべますか?


例えば、

・株式の評価を下げるための対策

・次期経営者が株を取得するための
資金繰り対策

・次期経営者以外の法定相続人への対策

などを思い浮かべる方が
多いかも知れません。

しかしそれは事業承継の一側面です。


ちなみに…

上場していない同族経営の中小企業
について、株式の算定は

「原則的評価方式」というものを
使います。

これは「類似業種比準方式」と
「純資産価額方式」という2つの
算定式を用います。

(聞きなれない難しい言葉ばかりで
すみません)

詳しいことは顧問税理士の先生等に
お聞きいただければと思いますが、

上記算定式を構成する要素には、

(事業承継を行おうとする会社の)
「配当」「利益」「純資産」
が含まれます。

すなわち
「配当」「利益」「純資産」
の数字が高ければ高いほど
株式の価額が高くなる

ということです。


しかし、現在…

「利益が十分すぎるほど出ていて、
純資産が多くて、配当もしている」

そんな中小企業はどれほど
あるでしょうか。

もし自社の業績がコロナ禍になっても
ずっと好調で利益が無茶苦茶出ており、

かつ純資産が厚く、配当をしていれば
株価対策について早めにご検討
頂ければと存じます。

※ しかし、実際は…

「何それ(怒)。それどころじゃない!」
という中小企業がほとんどでは
ないでしょうか。


以下よりは、

「そんな業績良くないよ」

「コロナ融資(通称、ゼロゼロ融資)
を受けており、
その返済をどうしようか
悩んでいるんだよ!!」

という先を前提として
書いていきます。


僕は事業承継を

(1)
どうしても抑えきれない
家族(親族)感情のこと

(2)
将来にわたって
営業し続けるための
事業のこと

(3)
相続に関する、
また借入金の返済等に
関するお金のこと

の3つがあると思っています。

その中でも僕は(1)の
「どうしても抑えきれない
家族(親族)感情のこと」
が一番重要と感じています。


なぜなら

家族(親族)感情がこじれてなく、
かつ家族(親族)全員で一致した
「明るい未来の会社像」を描いて
いるのであれば、

事業のことに関しては
都度、家族(親族)全員で話し合い、
「明るい未来の会社像」に
向かうための施策を打ち続け、

その結果として自事業で
キャッシュをねん出すれば
良いだけですし、

お金のことに関しては
専門家にご相談頂いた上で
適切な対応をしていけば
良いだけだからです。


しかし、

多くの事業承継を考えなければいけない
と思しき企業は、

僕の肌感覚ですが、

「現経営者が腹を決めかねている」

「家族(親族)も将来起こるであろう
事業承継について現経営者に
聞けていない」

先がほとんどではないかと
思っています。


上記の

企業が存続していくための
一番の肝の部分に関して
解決する方法の一つが

「家族(親族)会議」
になります。

※ しかし、家族(親族)会議は
当事者同士では最初機能しないと
思います。

なぜなら「家族(親族)ならではの
抑えきれない感情」が先に立ち、

冷静に話し合うことさえできない
ケースが多いからです。


前向きな家族(親族)会議を
行えるようになり、

本音で話し合うようになれば、

事業承継は進むでしょうし、
企業は良い方向に向かうと
思っています。

まずはそこがスタート!!!

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