人は自分の感覚で物申す!
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「僕だったら言えない」
と思うことが
平気で言える方が
結構いらっしゃいます。
これは僕が小心者
だからかも知れませんし、
その他の理由が
あるのかも知れません。
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よくわからないのですが
多分人は…
「自分だったらこう感じる」
を前提に話を展開するもの
だと思います。
また
話す時に抱いている微妙な
喜び・悲しみ・怒り
などの感情を伴いながら
言葉を選択するもの
だとも思います。
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でも話の聞き手は
話者が持つ前提とは違う世界で
生きている可能性もある。
それは皆が分っているのだけど…
一旦話しを始めると
話者はつい忘れてしまうよう。
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さて、さて…
子供の頃に身に付けた
前提や価値観は
いくつになっても覆しがたい
ものではないでしょうか?
例えば…
父親と母親が同じ前提・価値観の
家庭であれば
素直な子供はその前提・価値観を
抱いたまま大人になる。
すると
ご両親がおっしゃることと
同じようなことを
いい歳になっても
ご子息がおっしゃる。
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逆に
父親・母親と違う前提・価値観を
何かをきっかけに
抱いてしまった子供であれば、
両親に疑問を抱き
煩悶と内省を繰り返しながら
時に親に逆らい、
時に世の中を斜めから
観察しながら
青春を送るものかも知れません。
すると
どちらかというと寡黙で
言葉の選択が
抽象的になるような気がします。
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色々な人がいるものです。
「何も考えずによくしゃべる人」
と
「しゃべりたいことがあっても
しゃべらない(しゃべれない)人」
「これくらいだったら大丈夫と考え、
すぐにしゃべり出す人」
と
「石橋を叩いて
時間をかけ言葉を選んだのに
いざとなれば寡黙になる人」
「ここまでは言えるけど
これより先は言えないと考える人」
と
「最初から遠慮なしにズバズバいう人」
などなど
本当に色々だと思います。
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日本の法人の9割以上は
同族経営(家族経営)です。
そんなご家族で
話しをしていると
家族関係や
親や兄弟の前提や価値観など
色々なことが
見えてくる場合があります。
また家族・親族内の
コミュニケーションの質と量も…
そして
それはそのまま
業績と連動しているように
思えてなりません。
P.S.
(1)
家族会議等で
ご両親と後継者の話すことを
聞いていて
後継者が幼少期時分の
ご家庭の雰囲気が、
僕の頭の中に
映像で浮かぶことがあります。
長子であるか、末子であるか、
幼少期に貧乏であったかどうか、
甘やかされて育ったかどうか、
なども家族の雰囲気(前提・価値観含む)
に関係している様に思います。
(2)
後継者(子)の立場になってみれば
「経営者(親)はいつまでも昔の感覚で
話しをしてんじゃねーよ」
と思っている人が多いかも…
(僕も昔は親に対してそう思っていました)
しかし
この歳(60手前)になって
わかりつつありますが、
歳を重ねると昔の感覚(前提・価値観)で
多く喋るように
神様が設計したのではないか
とさえ思うこともあります。
その方が生きていくのは楽そうですから。
しかしな~
若者の邪魔はしたくない…
老害と思われないためには
どのようにしたら良いのでしょう?
う~ん、悩む