報われない努力が後継者には必要
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ユニクロの柳井正さんの本に
「一生九敗」
というのがありました。
以下Amazonさんの本の概要より
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豪胆な父とは対照的に
内気な息子・柳井正は
大学卒業後、実家の紳士服店を継いだ。
やがて店をカジュアルウエアの
トップ企業「ユニクロ」へと急成長
させるまでには、
数々の失敗の歴史があった。
株式上場、急成長、業績低迷
の実態に率直に触れつつ、
高品質の衣料を低価格で売る秘訣、
広告代理店任せにしない宣伝戦略、
透明性の高い人事など、
独自の経営哲学を惜しみなく公開する
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僕はこの本を
読んだ記憶があります。
しかし
内容はすっかり忘れていました汗
2003年11月に出版とあるので
随分前に読んだのだと思います。
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この本のタイトル
「一生九敗」
はまだまだ良い成功確率だと
思います。
僕は、今の世の中、
「10%の成功確率なんてありえん!」
と思います。
『あれをやってもダメ
これをやってもダメ!』
ダメダメ続きで
「もう諦めよう」と思い
最期に記念でチャレンジしたことが
成功に結び付いた
なんてことは
現実社会ではざらなのかも
知れません。
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そんなこんなで
挫折のない人は魅力的でないかも…
なんて思います。
「家が金持ちで
お金があるがゆえに良い教育を受け
世間から良いと評される
学校に行き
いじめとも無縁で、
勉強についていけない
なんてことはなく
品行方正な友達に恵まれ
先生にも可愛がられ
難なく一流企業に就職。
就職してからは
持ち前の明るさと聡明さで
会社の人々に好かれ、
やることなすことうまく行き
とんとん拍子で出世する。
そして良いご家庭出身の
賢い相手と結婚し、
親の言うことをよく聞く
子供に恵まれて…」
そんな人だと
ひねくれものの僕は
余り興味ないかも…
逆に
七転八倒して這い上がって来た
人とはお知り合いになりたいと
思ってしまいます。
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これからの後継者さんには
七転八倒して味のある人に
なって頂きたいと
僕は思っています。
七転八倒(失敗・挫折)は
経営者(親)がいるうち
(自分が後継者であるうち)
に一杯経験しておくと良いと考えます。
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さて、さて…
親の会社を継ごうとする
後継者がいたとします。
しかし、長年操業してきた
組織のホメオスタシスは強力です。
後継者が新しい風を
吹き込もうとすると
必ず抵抗されると思います。
悔しい思いをしながら
改革を進めようとすると
孤独にさいなまれることに
なるでしょう。
時に経営者(親)が最大の
抵抗勢力になる時もあるでしょう。
会社のことが頭の中を占領し
自分の家族を顧みれないので
後継者の家族(妻や子)にも
そっぽを向かれ
「なんのために働いているか」
と自問自答し
眠れない夜を過ごすことがある
かも知れません。
また後継者に抵抗する
従業員が一斉に辞めて
事業が回らなくなる瞬間も
訪れるかもしれません。
資金繰りに窮し
金融機関に相談に行くと
けんもほろろに対応される
こともあるでしょう。
初めは怒りを抱きますが、
そのうち自分の実力のなさに
泣きそうになるかも知れません。
するとそのうち
必ず身体を壊します。
不注意により交通事故などを
起こし傷を負ってしまうかも
知れません。
その経験より
【経営と身体の結びつき】
について考えるようになり、
さらに迷宮に迷い込んでしまう
かも知れません。
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しかし、必ず見てくれている人が
どこかにいるはずです。
その人は後継者が気を許せる
唯一の人になるのでしょう。
その人の力を借りて
自暴自棄にならずに
歩んでいると
どこかで情勢は反転するはずです。
P.S.
辛い時期を乗り越えて
調子が良くなると地雷を踏む危険性が
高まる気がします。
魑魅魍魎ばかりいる世界に
足を踏み入れないように
十分に気を付けないと
いけないのだと思います。
しかし調子が良い時は
わが世の春を謳歌して
脇が甘くなるのですよね。
きっと…