引退までにするべきは、新しい「目的・目標」それに「環境」を作ることかも…
■
ここ最近
老後についての本を読むなど
高齢社会について考える
機会が増えました。
■
国立社会保障・人口問題研究所の
HPにある人口ピラミッドを見ると、
嫌が応でも
今後の高齢社会を意識してしまいます。
当HP上の人口ピラミッドは
時間の経過に伴い
次第にカタチが変わっていきます。
それを見ていると
今後は今以上に
高齢化&人口減となることが
わかります。
■
みんな等しく歳を取りますよね。
僕は60歳を目前にして
「早いな~、もう60なのか」
と思うようになりました。
僕より若い人も僕より年長者も
同様に「もうこんな歳か」
と思われていることでしょう。
■
僕の父が亡くなった時、
父は現役の経営者でした。
急性大動脈解離という病で、
苦しむことなく一瞬で亡くなりました。
母や兄もすでに鬼籍に入っています。
二人とも病院に運ばれた時には
癌が全身に転移しており
そこから1か月~2か月後に
逝ってしまいました。
(そのことについて、僕は、
未だ受け入れられていません)
■
ということで、
僕の家族の場合は
父も母もそして兄も
ボケることなく
一生を閉じました。
■
(話し変わって…)
事業承継サポート中
現経営者に
「引退してください」
と直に、もしくは暗にお伝えする
ケースもあります。
ある程度の年齢になられた経営者は
自身の引退に関して
逡巡していらっしゃいますが、
どこかで決断して頂かないと
事業が続かなくなる恐れもあります。
■
経営者さんの逡巡するお気持ち、
僕は僕なりに分かろうとしています。
経営者さんは
ご友人が亡くなったり、
ご自身の身体が昔のように無理が
利かなくなったり
記憶力が曖昧になった自分を
認めざるを得ない
出来事が増えたり…
そんな中で逡巡していらっしゃる。
■
現経営者の話をお聞きする僕も
なかなかに辛いのです。
自分の身に置き換えて考えること
しばしばです。
■
それでも…
身体が元気で、頭がぼけてないうちに
後継者に譲る方が良いと
僕は考えています。
それは
経営者、後継者、従業員、
お客様、地域社会にとっては
事業の継続が望ましと思うからです。
■
世の中は、常に変わっています。
人間の脳は、歳を取れば取るほど
過去にこだわるようになっている
と本で読んだことがあります。
であるなら
現経営者は
世の中の動きに合わせられる
頭が柔らかい後継者に事業を譲って、
自分は好きなことをすべきと思います。
■
しかし、ここでも問題が…
多くの経営者は
「好きなことが何だかわからない」
という問題です。
一般的に、
男性は仕事ばかりして
ご近所づきあいをしてきませんでした。
地域活動に参加することもありませんでした。
「仕事が自分そのもの」の人も
多いのではないかと推測します。
だから仕事以外のことは
よくわからない…
■
そのような生き方だと
一旦仕事を失ってしまうと
人にも会わず
次第に
家から出ることも少なくなり
足腰が弱り
考えるという作業もしなくなると
思います。
するとぼけてしまうはず。
■
経営者だろうと、従業員だろうと
いつか引退する日が必ず来ます。
その日までに
【目的】今後は何のために生きるか
【目標】そのために達成するべきこと
のほか
【環境】上記を実現させるための仲間や道具など
について熟考しておくべきだと
思います。
■
そうしないと
いつまでも現業にしがみついて
晩節を汚すことになるかも
知れません。
すると、ボケるなどして
他人に迷惑をかけちゃう!
自戒を込めて
P.S.
(1)
事業承継サポートって
ホントに奥が深い仕事だと思います。
単に相続税(贈与税)の計算だけじゃ
ないのだと思います。
僕は経営者さんと
一緒に、
新しい目的・目標、それに環境について
考えられるような人間になりたいと思っています。
修行は続くよ、どこまでも…
(2)
魚釣りに勤しむもよし
畑仕事に勤しむもよし
地域のボランティアに勤しむもよし
そんな風にも思います。