引退までにするべきは、新しい「目的・目標」それに「環境」を作ることかも…


ここ最近

老後についての本を読むなど

高齢社会について考える
機会が増えました。


国立社会保障・人口問題研究所の
HPにある人口ピラミッドを見ると、
嫌が応でも
今後の高齢社会を意識してしまいます。

当HP上の人口ピラミッドは
時間の経過に伴い
次第にカタチが変わっていきます。

それを見ていると
今後は今以上に

高齢化&人口減となることが
わかります。


みんな等しく歳を取りますよね。

僕は60歳を目前にして
「早いな~、もう60なのか」
と思うようになりました。

僕より若い人も僕より年長者も
同様に「もうこんな歳か」
と思われていることでしょう。


僕の父が亡くなった時、
父は現役の経営者でした。

急性大動脈解離という病で、
苦しむことなく一瞬で亡くなりました。

母や兄もすでに鬼籍に入っています。

二人とも病院に運ばれた時には
癌が全身に転移しており
そこから1か月~2か月後に
逝ってしまいました。

(そのことについて、僕は、
未だ受け入れられていません)


ということで、

僕の家族の場合は

父も母もそして兄も
ボケることなく
一生を閉じました。


(話し変わって…)

事業承継サポート中
現経営者に

「引退してください」
と直に、もしくは暗にお伝えする
ケースもあります。

ある程度の年齢になられた経営者は
自身の引退に関して
逡巡していらっしゃいますが、

どこかで決断して頂かないと
事業が続かなくなる恐れもあります。


経営者さんの逡巡するお気持ち、
僕は僕なりに分かろうとしています。

経営者さんは

ご友人が亡くなったり、

ご自身の身体が昔のように無理が
利かなくなったり

記憶力が曖昧になった自分を
認めざるを得ない
出来事が増えたり…

そんな中で逡巡していらっしゃる。


現経営者の話をお聞きする僕も
なかなかに辛いのです。

自分の身に置き換えて考えること
しばしばです。


それでも…

身体が元気で、頭がぼけてないうちに
後継者に譲る方が良いと
僕は考えています。

それは

経営者、後継者、従業員、
お客様、地域社会にとっては
事業の継続が望ましと思うからです。


世の中は、常に変わっています。

人間の脳は、歳を取れば取るほど
過去にこだわるようになっている

と本で読んだことがあります。

であるなら

現経営者は
世の中の動きに合わせられる
頭が柔らかい後継者に事業を譲って、
自分は好きなことをすべきと思います。


しかし、ここでも問題が…

多くの経営者は
「好きなことが何だかわからない」
という問題です。

一般的に、

男性は仕事ばかりして
ご近所づきあいをしてきませんでした。

地域活動に参加することもありませんでした。

「仕事が自分そのもの」の人も
多いのではないかと推測します。

だから仕事以外のことは
よくわからない…


そのような生き方だと
一旦仕事を失ってしまうと

人にも会わず

次第に
家から出ることも少なくなり

足腰が弱り

考えるという作業もしなくなると
思います。

するとぼけてしまうはず。


経営者だろうと、従業員だろうと
いつか引退する日が必ず来ます。

その日までに
【目的】今後は何のために生きるか
【目標】そのために達成するべきこと

のほか
【環境】上記を実現させるための仲間や道具など

について熟考しておくべきだと
思います。


そうしないと

いつまでも現業にしがみついて
晩節を汚すことになるかも
知れません。

すると、ボケるなどして
他人に迷惑をかけちゃう!

自戒を込めて

P.S.

(1)
事業承継サポートって
ホントに奥が深い仕事だと思います。

単に相続税(贈与税)の計算だけじゃ
ないのだと思います。

僕は経営者さんと
一緒に、

新しい目的・目標、それに環境について
考えられるような人間になりたいと思っています。

修行は続くよ、どこまでも…

(2)
魚釣りに勤しむもよし

畑仕事に勤しむもよし

地域のボランティアに勤しむもよし

そんな風にも思います。

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