時間軸を伸ばせば、空間が広がり、選択肢も多くなるはず
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高校の頃、
「数学の成績が悪すぎて卒業できないかも…」
と思ったことがあります。
なので当然に、
「大学進学なんて僕の学力では無理!」
と思い込んでいました。
そのため当時は、
高校卒業後は
就職するか、
はたまた専門学校に通うか、
その二択しか思い浮かびませんでした。
(他にも選択肢はあったろうに…
自分から選択の幅を狭めるなんて
やっぱり僕はアホかいな…
↑大人になった今の僕の心の声)
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その後
一浪して何とか入った大学、
やはりアホまっしぐらの僕は
単位が取れず留年する夢を
二夜続けて見ました。
そんな悪夢(?)を見たのは
夏季休暇か、冬期休暇だったと記憶しています。
実家には帰省せず
アルバイトと遊ぶことに耽っていた
ある日の晩、
急に不安になりそのような夢を
見てしまったのだと思います。
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今になってみれば笑い話です。
この歳になるとどっちに転んでも
「人生なんとかなる!」
と考えることもできますが、
学生時分は、
目の前に見える世界が全てでした。
また大人の常識というものに
絡み取られまくっていたようにも
思います。
あの頃の僕は、近視眼的になり、
視点を他に移すことなんて
できなかったのです。
目の前の敷かれたレールに乗れなければ、
即詰む
と本気で思っていたような気がします。
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さて、さて…
ある後継者と「継ぐ覚悟」について
話し合ったことがあります。
その後継者は
「他人からよく"継ぐ覚悟はあるのか?"
と聞かれますが、自分はその言葉は不快です」
と本当に不快そうな顔をして話し始めました。
そして
「覚悟なんて言われても正直わかりません。
ただ生きていくには、この会社を継いで
目の前のことをこなしていくだけです」
とおっしゃっていました。
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僕は
確かにそう。そうなんだけど…
と思いました。
そして
・そんなに肩に力を入れないでも良いのでは…
・肩に力を入れすぎると従業員さんが
今以上にあなたを避けるようになるよ
・「人生は短いようで長い?!ようわからんけど」
などと意味不明なこことを考え、
時間軸を長くとって考えると抽象度が高くなり、
空間が広がり、選択肢も増えるのにな~
などと思いました。
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(話変わって…)
経営の世界では
・パーパス
・理念
・ビジョン
・目標
・生存領域(ドメイン)
などという訳のわからない言葉が
使われることがあります。
実は曖昧なそれらの言葉は
人によって、また本によって
定義は少しづつ違っています。
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それはそれとして…
「時間軸が長い、短い」
と
「抽象度が高い、具体的」
という軸でマトリックスを頭の中に
描いてみます。
そしてそのマトリックスに
上記、パーパスから生存領域(ドメイン)
までをプロットしてみます。
すると
「そんなことか、しょーもな」
と思えるかも…
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いずれにしても
自分の右手で
時間軸のレバーを持ち
左手で
抽象と具体のレバーを持つ
イメージを持ってみる。
その後、その2つのレバーを
良い加減で操作している自分を想像してみる。
すると頭の中が整理できて
今より生きやすくなるのではないかな~
などと思いましたとさ。

