柔軟性を欠く人びと
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人は、歳を取れば
それなりに経験を重ねてくる
ものだと思います。
そして、
自分自身の経験を元に
現状に対処し未来を予測する
ものだと思います。
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経験を重ねる過程で得た考えが
確固たるものとなり、
その人の「信念」へと昇華。
それがその人独自の原動力に
なるものと推測しています。
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しかし…
"「信念」という名の厄介なもの"
を感じることも正直あります。
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「これが自分の信念だから…」
という方々。
そんな方々を前にした時、
客観的な事実を示し、
「昔とは環境が変わっていますよ」
「このままだとまずいですよ」
と言っても耳を傾けて頂けない。
う〜ん。
頭が固くなっているか、
どうしても他人の意見を拒否してしまう
方たちがいます。
う〜ん。
う〜ん。
う〜ん。
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実は、僕も
「頭が固くなり柔軟性を欠いているかも…」
と思うことが時々あります。
何かがあったという訳でないのですが、
自分自身を反省する時間が増えました。
今年57歳なので、
そろそろかも知れません。
「そのうち柔軟性を欠くんだろうな〜」
という危機感はあります。
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そんな時は、僕の頭の中で
きっと、
「信念と(自分が勝手に)思っているもの」
と
「頑固さ」
が綱引きをしているはずです。
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ところで
「ジョハリの窓」ってご存知ですか?
これは四象限のマトリックスで表されます。
このマトリックス
一つの軸は
「自分は分かっている」と「分かっていない」
もう一つの軸は
「他人は分かっている」と「分かっていない」
で表します。
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ジョハリの窓では
(1)自分が分かっていて、他人も分かっている自分
(2)自分が分かっていて、他人は分かっていない自分
(3)自分は分かっていなくて、他人は分かっている自分
(4)自分も他人も分かっていない自分
に区分します。
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(1)の
「自分が分かっていて、他人も分かっている自分」
について話が及んだ場合、
多くの人はすんなり受け入れることが出来ます。
自分も他人も知っている
自分についての話なので当然です。
ところが
(3)の
「自分は分かっていなくて、他人は分かっている自分」
の話となると、
途端に猛烈な拒否反応を示す
人が出てきます。
自分の知らない自分について
他人が言及するのですから
ある程度拒否反応が出るのは理解できます。
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しかし…
(3)の話題となった時、
「なぜ、そこまで強い拒否反応を示すのだろう?」
と思わざるを得ない人もいます。
ご本人様の気持ちはよくわかりませんが
その人が経営者であれば、従業員から見れば
確実に【裸の王様】になっています。
そういう人は自分の周りに
イエスマンしか置かないのでしょう。
もしくは何も進言しな人を
自分の身の周りに配置するか…
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日本は高齢社会です。
(3)の話題が出て
不機嫌な人が増えてくる。
そんな予兆を感じます。
少なくとも僕は
そのようになりたくないと思っていますが…
歳には抗えないのかも知れません。
P.S.
(1)
ある程度の年齢の経営者さんは、
事業承継の準備をして
自分で自分に引導を渡す日が必ず来る。
その覚悟をしておいた方が良いかも…
いきなりその日が来ると
精神的にきついので
何年にもかけてシミレーションを
しておくことが一つの手
だと思います。
(2)
自己認識と他人の認識との乖離に
過度に悩まぬよう
自分の気持ちをうまくコントロール
出来るようになりたい!
また若い人を苦しめたくない!!!
そのように僕は切望してますが…
「しぶかわ、やべーよ」
と思った方はお早めに
「おめー、やべーよ」
と声をかけてください。
願いします!!!!!