矛盾を解消する、時間軸とレイヤー
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若い方はご存じないと
思いますが…
僕が学生の頃
(1982年頃)
松田聖子さんの髪型
「レイヤーカット」
というものが大流行しました。
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レイヤーカットとは
髪に段差をつけてカットする
ヘアスタイルのこと。
これは英語の「layer」
から来ています。
「layer」意味は「層」「階層」。
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この「レイヤー」という言葉、
僕のいる業界では(一部で?)
頻繁に使われるように思います。
僕もついつい使ってしまいます。
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さて、さて…
企業でAという問題が
起こったとします。
調べてみると
Aという問題の下には
Bという原因が潜んでおり、
Bの下にはさらにCという
原因が潜んでいる
なんてことはよくあるようです。
(いくつもある層のなかに
多くの問題が
埋め込まれているイメージです)
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こんなケースでは
なるべく下の層に潜んでいる原因
を見つけ出し、
早急に策を講じないと
何時まで経っても同じ問題が
噴出してしまうことに
なるでしょう。
(臭いにおいは元から絶たなきゃダメ!)
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レイヤーを下げて、下げて、
真の原因(真因)を探ることが
必要になるということです。
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例えば、
売上が下がってきた
店舗のケースです。
その店では
売れ筋商品の欠品が
発生しているとします。
その原因は、発注担当者が
発注の際につい忘れてしまうこと。
なぜ忘れてしまうかというと
売場での発注作業中に
お客様に呼ばれたり、
レジ係に応援を要請され、
発注作業に集中できないから。
であるなら
売筋商品を欠品させないために
発注作業に集中できるよう
環境を整備するのが
リーダーの仕事となります。
決して
「発注するのを忘れないように」
と指示だけしてその場を去っては
いけません。
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(話変わります)
僕は
事業計画の策定支援をする時、
「レイヤーと時間軸」を
無茶苦茶意識します。
それは
低い(底に近い)位置の
レイヤー内にある
原因に対し策を講じたとしても
すぐには結果が出ないことを
経験上知っているからです。
先ずはそのことを関係者と共に
十分に認識しておく必要がありますよね。
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逆にいうと、
目先かつ表面上の問題にばかり
対処していては
根本解決にはならない場合が多い。
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これは
目先の問題に対処しないで良い、
と言いたいわけではありません。
本来であれば
目先の問題に対処しつつ
企業全体を構造的に捉えた上で
奥深くにある真の原因を探り当て
それに対して「対応」しなければ
本当の意味での問題解決には
ならないということです。
P.S.
?
「木を見て森を見ず」
ということわざと
「神は細部に宿る」
ということわざがあります。
頭の回転が鈍い僕なんかは
『うん、どういこと???
全体を見なきゃいけないのか、
それとも細部を意識したほうが良いのか?
一体どっちやねん?怒』
などとすぐに思ってしまいます。
しかし、最近の僕は
一拍おいて
「レイヤーと時間軸」
で考え直すことが少しは
出来るようになったかも知れません。
上記の場合、
初期の
自分のレベルが低い時には
細部にこだわり、
自分のレベルが上がってくれば
全体を見て微調整
すればいいのかな〜
などと解釈しています。
?
僕は矛盾していることを
口にしたり、考えたり
することがしばしばあります。
その度に
「あ〜、またやっちゃった」
と思います。
けれど僕の発言の矛盾は
時間軸とレイヤーの概念を用いれば
矛盾でなくなる気もしています。
僕がちゃんと時間軸とレイヤーの
概念を用い、人に説明できれば
相手の頭の中の混乱(矛盾)は
生じないのでしょうが、
言語化が苦手なため
うまくいった
ためしはあらません。
とほほ…
精進、精進!