組織は戦略に従う
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本題に入る前に…
「戦略」という言葉について。
戦争をほうふつとさせるので
個人的には好きな言葉ではありません。
また「戦略、戦略…」と言っていると
何だか自分が偉くなり、
分かった気になってしまうのも
ちょっと怖い。
とは言え、
今日は「戦略」という言葉を
多用しています。
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さて、さて…
事業承継のサポート時
我々中小企業支援者が発す
「おいくつまで社長(もしくは会長)
でいようと思っていらっしゃいますか?」
との質問。
僕たちからすれば
なかなかに勇気が必要な
質問の一つかも知れません。
※信頼関係がなきゃ
口にできない質問だと思います。
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仮に
その質問の回答として
「○年後まで」
との社長(もしくは会長)の
言葉が得られたなら、
事業承継を実施する
○年後に向けて
粛々と準備すれば良いと
思います。
その準備の側面支援を
我々中小企業支援者は
すれば良いこととなります。
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その事業承継の準備期間内で、
社長(もしくは会長)は
引退後の生活を想像し、
身体を動かしたり、
人脈を作ったり、
することも必要かも知れません。
引退しても人生は続きますから。
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目標が定まると
やることが明確になってきますよね。
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さて、さて、
【組織は戦略に従う】
【戦略は組織に従う】
という言葉があります。
前者は、有名な経営学者である
アルフレッド・チャンドラーさん
の言葉です。
対して、後者はやはり経営学者の
アンゾフさんの言葉です。
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どちらもそれなりの納得感があります。
チャンドラーさんは
「外部環境の変化⇒戦略の変化⇒組織の変化」
を考慮していますし、
アンゾフさんは
「外部環境の変化⇒組織の変化⇒戦略の変化」
を考えています。
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僕的には
アンゾフさんの
「環境変化に合わせて組織も常に変わっている。
その組織に合わせた戦略をつくりましょ」
という気持ちもわからなくはないですが、
チャンドラーさんの
「環境変化に合わせて戦略を策定し、
次に戦略に合わせた組織にしましょ」
の方がしっくりきます。
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あくまで
目標を達成するための戦略であり
組織は戦略を実行するためのツール
の位置づけと考えているからです。
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いずれにしても
「目標」と「戦略」と「組織」は
切っても切れないものと思います。
この3つが綺麗に直線で並ぶと
目標の達成度は高まると思います。