経営者さん、60歳近くになれば会社をどうするか、考えるべきかも知れない…
■
今年の秋で
57歳になります。
57歳と言えば、
僕の兄が癌で亡くなった年齢です。
「いよいよ兄が亡くなった年齢か…」
という気持ちが日増しに強くなっています。
■
兄は、亡くなる幾日か前、
病院のベッドで
「わしは死ぬのは怖くない」
と言いました。
その時の目つきが忘れられません。
あの時、兄は何を考えていたのか、
可能であるなら教えてもらいたい
とずっと思っています。
■
僕は余命幾日との宣告をされた時、
兄のように「死ぬのは怖くない」
と言えるか、
また
兄のように静かに目を閉じ
心乱されることなく
運命に身を投じられるか、
兄のように
「何か心配事やわからんことがある?
あれば今のうちに聞いてくれ」
と妹弟に言えるか、
そんなことを考えます。
■
さて、さて、
今年の5月後半、僕は
帯状疱疹になりました。
帯状疱疹は薬のおかげで
5月末には治りかけていました。
すると今度は
コロナに罹ってしまいました。
(現在は、コロナも回復!)
■
帯状疱疹からのコロナを
経験し思ったことは、
「身体や気持ちが
若い頃のように強く、かつ、
柔軟でなくなっている
のかも知れない」
ということです。
■
改めて考えてみれば
・お酒は弱くなった
・夜更かしできなくなった
・走れなくなった
・記憶力が落ちた
・同じことを何度も言う
・自分の経験に拘泥する
・今どきの若い者は…
と思うようになった
・五十肩を経験した
・小さい字が見えない
などの現象・症状が見られます。
■
5月末から6月頭、
多くの時間を
帯状疱疹やコロナを治すため
布団の中で過ごしました。
時間があったので
色々なことを考えました。
■
そして
とりあえず10年後を見据えて
生活や仕事を設計し直さなくてはいけない
と思い始めました。
10年後も
生かして頂けておるなら、
67歳になっても
なんとか社会とつながって
何らかの仕事をしていたいと
思っています。
それも
若い方のご迷惑にならない範囲で…
と考えています。
■
時々、
年輩の経営者さんが
石にかじりついてでも
引退しない
などといった話を
聞くことがあります。
他者に迷惑をかけておらず
世の中に貢献できていれば
それは素敵なことだと思います。
が、
自覚なく
他者に迷惑をかけ続け、
今のポジションに固執しているなら
考えるべきではないでしょうか。
■
自分が興した会社なので
愛着があり、ずっと関わっていたい、
という気持ちはわかります。
後継者が育ってきたことに対し
嬉しい反面、
ある意味嫉妬のような感情を抱く
そのお気持ちも分かる積りです。
しかし、
年輩経営者が「自分」に固執する余り
結果として会社運営が
うまく行っていないとしたら
それは良いことなのか、
いま一度考えてみる必要が
あるように思います。
P.S.
上述のように
帯状疱疹・コロナの期間、
布団の中で色々なことを考えました。
すると「哀愁」という言葉が
脳裡をよぎりました。
その後、
今生かして頂いていることに
ありがたみを感じるようになりました。
長期でものを考えること、
この姿勢を確実なものとして
身に付けておきたい!!!