"良い子"と言われてきた後継者へ
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本を読んでいたら
以下の文章を目にしました。
(1)
行き過ぎた自己管理は
精神衛生や幸福の妨げとなるばかりか、
肉体にも悪影響を及ぼす。
ジョージア州のティーンの追跡調査によると、
思春期中期での自己管理レベルが高い子ほど、
青年期になった時に
免疫細胞に老化の兆しが多く表れたのだ
(2)
自制心が高いからこそ、
あきらめず試練に立ち向かう。
いわば、何年にもわたって
終わりのない闘いを延々と
繰り広げるようなものだ。
彼らのストレスホルモン系は
絶えず活動状態にあり、
それは身体が壊れるまで続く
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さて、さて、
先日、僕は
30代の男性と話をしました。
するとその方が
「自分は親の言う通り
地元の国立大学を卒業しました。
そして親の言う通り
地元で公的な仕事に就きました」
と口を開きました。
その後、彼は一旦下を向き
持っていたペンを
手で弄びながら
「でも最近思うのです。
外の世界を知らなすぎると…
小学校から大学までは
同じような環境で育った友達に
囲まれていました。
それはそれで楽しかったのですが、
就職してからも周囲の人は
同じような環境で過ごしてきた
人ばかり。
選ぶ言葉も、思考回路も
読む本も、常識としていることも
全部一緒。
このままで良いのでしょうか?」
と…
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僕は、単刀直入に、
「僕(しぶかわ)に何て
言って欲しいですか?」
と聞くと
彼は
「このままだと井の中の蛙だと
思うんです。
一度外を見てから自組織を
変えなければ
地元も自分の将来も
ないように思います」
と応えられました。
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上記の会話の後、
僕(しぶかわ)は
自分の30代のことを
思いました。
そして恥じました。
彼のように俯瞰的・長期的に
ものを考えることが出来なかった
からです。
(泣。今でもそう…。滝汗)
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彼のような素晴らしい
若者にお会いすることも
(たまにかも知れませんが)
確実にあります!!!
その度に
「勉強させて頂き
ありがとうございます」
と思います。
同時に
「一旦縮んだけど、
これから日本は伸びるんじゃね!」
とも思うのです。
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どうせ過去の延長線上に
未来はないはず。
年配者(親含む)の言うことを
そのまま素直に聞くのも
良いかも知れませんが、
時には批判的に見ることも
必要ではないかと思う今日この頃。
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僕は仕事上(立場上?)
後継者に向かって声高に
「親(現経営者)の言うことを聞かなくても良いよ」
と言うのははばかれますが…
必要な時には
「親の言うことは聞かず自分の思うように
やってみた方が良いと思うよ」
と言える人間でありたいと思っています。
P.S.
別に"良い子"と言われる人が
"良い後継者"ではないはず。
ガキの頃から親の言うことを
聞かない後継者の方が
実は改革をガシガシ進めている。
親の言うことを疑いもせずそのまま聞く
良い(?)後継者だと言いくるめられる
可能性がありますよね。
残るは、年長者の「任せる勇気」!