譲る側の気持ちを考えてみた


事業承継サポートをする場合、

僕は、気持ち的に

後継者に加担しているケースが
多いと思います。

それは今後も、企業に
成長・発展して欲しいから。

そのためにも

新経営者(現在の後継者)が
経営しやすい環境を
整えたいと思っています。


もう一つの理由は
僕の体験からです。

僕は経営者であった父と
衝突しまくりました。

一方の怒りが相手を触発し
新たな怒りを誘発してしまう

そしてそれら怒りの連鎖が
幾重にも重なり炎の海になる

そんな状態を何度か経験しました。


それが続くと…

・夜、眠れなくなってしまい
深夜フラフラと徘徊するようになる

(おかげで深夜徘徊中、警察の方に
何度か職務質問をされてしまう。
次第に警察の方と顔見知りになる)

・酒量が増える

・いつも眉間にしわが寄っている

・肌が荒れる

・父と僕の仲が悪いので
他の家族に迷惑をかけるようになる

・行動がいい加減になる
(怒りが収まらず行動が荒くなる)

・父を睨みつける
(父も僕を睨みつける)

・免疫力が落ちているからか
風邪などひきやすくなる

・椅子から立ち上がろうと
思っても足に力が入らない
感覚に陥る

などとなっていました。


一旦そうなってしまうと…

親子間の
コミュニケーションは
断絶されてしまい

双方が勝手に
相手が考えていることを
決めつけてしまう。

そして益々
怒りを蓄積させてしまう。

※ここまで書いていて…
僕は溜息しか出ません。

余り思い出したくないです。

同性同士ってライバルに
なってしまうのでしょうかね。


一般的に親世代は
発言量が多いように思います。

そして

これまで企業を引っ張ってきた
親世代の発言が重たいのは
一般的なことかも知れません。

しかし、

その発言が
今、そしてこれからの
世の中に通じるかどうかは
別の場合が多いと思うのです。

それを聞かされながら

じっと耐えているのが
次世代(後継者世代)だと
思うのです。


ちなみに…
僕の父の発言量は
極端に少なかったように思います。
般若のような表情で
僕の発言を聞いていることが
多かったですが…


今年僕は58歳になります。

なので

親世代の気持ちも少しずつですが
理解できるようになってきたかな~

なんてうぬぼれる時もあります。

僕が想像する親世代は

・自分の過去につい拘泥してしまう

・自分の成功体験を誰かに話したい

・自分はまだまだやれると思いたい

・必要とされたい

・社会とつながっていたい

といった感情を
意識、無意識下で抱いているのか…


推測ですが…

歳を取ると柔軟性を失い、
自分の世界に浸る時間が増え
過度に自信を持つようになる

そうしないと自分の存在価値が
否定されてしまうから…

と思えるようになってきました。

※若い頃と違って
年輩者は時間があるので
益々自分の過去を思い出す
ことが多くなるのかも知れません。


正直に申し上げると

このままだと

僕が苦手としていた年長者と僕は
同じようになってしまう

そんな危機感があります。

謙虚に生きたいと思っていますが
ますますエゴが出て来るのでしょう。

そして僕は、今以上に
超・嫌な奴になる!

※もちろん苦手としていた年長者
だけではなく尊敬しかない年長者も
沢山いらっしゃいましたが…


(話は急に変わります)

以前、NHKで小澤征爾さんの特集を
放送していました。

癌を患ってからは
特にそうかも知れませんが
後進の育成に力を
入れられていたようです。

かなりご自身の私財を
後進の育成に投入されたのだと
推察します。

このようなことって
自分のエゴをどこかで
切断しないと出来ないのではない
だろうかと思います。

P.S.

事業承継サポートって
考えれば考えるほど奥が深いです。

歳を取り経験を重ねた後
どのように生きていくのかを
早いうちに考えておかないと
老害になってしまう

という危機感!!!

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