賃上げ!のニュースに触れる度…
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この季節
「春闘スタート、賃上げに向けて」
的なニュースを目にするように
なってきました。
そんなニュースに触れて
心を痛めている経営者さんも
多いのではないかと思っています。
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去年も、一昨年も
そのようなニュースに接する度に
多くの
中小零細企業の経営者さんや
従業員さんは辛い想いを
されているはず
と感じ、
僕も辛くなっていました。
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政府等は
現下の物価高において、
賃上げが民間の努力により
実現できれば
何かにつけて良いな〜
また
賃金が増えれば
消費が増えて消費税が入る。
また所得が増えて所得税も増える
と考えているのかも知れません。
しかし
中小零細は賃上げをするお金
がないのですよ(怒)
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一方、
一般的な大手企業は、
賃上げをする余力が
中小零細よりはある。
大手は
新卒で採用しても一定数が
数年以内に辞めることを
計算に入れた上で、
高い初任給を提示し
大量採用しているようです。
だから中小零細は
ますます人手不足となる。
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高い初任給で採用され
その後、順調に昇進し昇給すると
将来的にその企業は
どうなるのでしょうかね?
年功序列・終身雇用の企業だと
明らかに持たなくなると
思うのは僕だけ?
それとも
インフレになれば
大丈夫なのかな~
それはそれで弊害がありそうだけど…
「使い捨て」という言葉が
自然と頭に浮かんでしまうのは
僕がひねくれものだから
でしょうか?
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(話を戻します)
そんな現実を前に
中小零細の経営者さんは
「思うように採用出来ない」
「やるせない」
「何も出来なくてつらい」
「何だか世の中に腹が立つ」
「いたたまれない」
「自分のふがいなさに腹が立つ」
「時に死にたくなる」
「前を向けなくなる」
「世の中の流れと、自分との間に
乗り越えられない壁があるようで
孤独を感じる」
「無気力!絶望」
「綺麗ごとじゃねーんだよ!
カネがないので何も出来ねー」
「ウォ〜〜〜(怒)」
などと思われる
のではないでしょうか。
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経営者さんは
そんな精神状態なのに
従業員さんからは
「(マスコミの情報によると)
春闘で賃上げする企業が
多いのに、なんでわが社は
賃上げ出来ないのですか?」
などと責められてしまう。
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すると経営者さんは
「こっちは価格転嫁できない
中小零細なんだよ。
弱い立場なんだ!!!
仕入原価も上がっているのに…
どうすれば良いんだよ」
と怒り、悲鳴、嘆き、自己否定
が入り混じった声を
つい上げたくなってしまう。
(が、経営者はじっと我慢する。
しかし社内はギスキ゚スのまま)
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僕が思うに…
マスメディアからの情報は
顕著な部分だけをクローズアップ
させている可能性もある
情報は誰かが何かの意図で
送り出している可能性もある
お金で解決できないところは
お金じゃない解決の仕方も
あるのではないか
などと考え
現実に向きあうしかない
のだろうと考えます。
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所詮、お金で釣られる人は
お金が無くなった時に
躊躇なく去っていくはず
「金の切れ目が縁の切れ目」
って言うし…
マスコミに
踊らされないように
しなければ…
P.S.
20年以上前、
日経新聞を経済用語辞典を片手に
必死で読んでいた時期があります。
最低でも1時間はかけて
読んでいました。
今考えるとあの頃の僕は
少しおかしかった。
新聞も
何紙か同時に読まないと
操作されるのかも…