部活で練習をさぼるのに試合で勝つ人が言ったこと
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高校時代は「自転車競技部」に
所属していました。
入部の経緯としましては…
僕は中学生の頃から
自転車に乗って遠出をするのが大好きでした。
そのノリのまま「サイクリング」がしたくて
間違って門を叩いたのが「自転車競技部」
というものでした。
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知らずに入った
部室内の競技用自転車を見て
「こ、これはマズい
サイクリング部ではなさそう」
と一瞬で思いました。
競技用自転車は
・ハンドルバックやサドルバックなど
余計なものはついていない
・タイヤが異常に細い
・持ち上げると自転車とは思えない
くらいに軽い
・サドル(座るところ)よりも
ハンドルの位置が低い
という特徴を持っており、
少し離れて見ると
機能美としか表現できないほどの
美しさがあります。
競技用自転車は
余計なものを削ぎ落として
より速く走るための自転車
なのです。
モッソリしたイメージの
サイクリング車とは全然違うのです。
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競技用自転車を見た瞬間
「僕は人と競うなんてしたくない。
ニコニコサイクリングがしたいんだ」
という気持ちが先に立ちました。
がしかし、しばらくすると
「無駄をそぎ落とした
競技用自転車の機能美が
カッチョイイ~!!!」
という気持ちが強くなりました。
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自転車競技部に入ると
「ロード」と呼ばれる街中の道を
ひたすら走る練習と
「バンク」と呼ばれる
競輪場や自転車競技場の中を
グルグル回る練習が待っています。
根性なしの僕にとっては
どちらもきつかったです。
なので時々練習をさぼりたかった…
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が、
さぼるには相応の理由が必要です。
「おじさんが死んだ」
とか
「おばさんが死んだ」
とか
アホな高校生がすぐに口にしそうな
言い訳を、
僕も何度か口にしさぼりました。
それで何人、人を殺したことか(笑)
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さて、さて…
自転車競技部の部員で同級生のK君は
無断で練習をさぼることが多かったのですが
なぜか試合では強かったのです。
K君が試合で勝った後、
競輪場の隅の方で
僕はK君に
「なんで練習してないのに勝てるのよ?」
と聞いてみました。
するとK君は
「昨日の晩、イメトレした」
と言いました。
その言葉を聞いた僕は
いつものようにアホずらして
口をポカンと開けてたのだと思います。
続けてK君は
「第三コーナーまで3番手くらいの良い位置に
付けてたとするじゃん。
それで第三コーナーで突如バンク(傾斜)を
駆け上がるんだよ。
上まで行ったらあとは下るだけ。
坂を下る勢いを使って2番手、1番手を
まくる(追い抜く)自分をイメージしただけ」
と言いました。
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当時は「そんなものか」と思いました。
が
57歳の今でも上記会話の記憶が
残っているので
インパクトがあったものと思います。
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今だったらわかる気がします。
「思考は現実化する」
というナポレオン・ヒルの名著を読んでますし…
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「思考は現実化する」
と検索すると、AIによる概要は
以下を示してくれました。
↓ ↓ ↓
「思考は現実化する」とは、
ナポレオン・ヒルの著書名であり、
また、その内容を象徴する言葉です。
この考え方は、目標を明確に思い描き、
強く信じることで、潜在意識が働き、
現実に行動を起こし、
願望を実現できるというものです。
つまり、ポジティブな思考と行動を通じて、
自分の人生を積極的に変えていく力を
引き出すことを意味します。
↑ ↑ ↑
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(話変わって…)
事業計画を策定しても
その通りに行くはずはないのですが
計画を策定する過程で
何度も何度もイメトレが必要になる
はずです。
このイメトレの繰り返しが
計画の成功確率を上げるはず。
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僕はボケ~っとする時間が
比較的多い方かも知れません。
ボケ~と妄想するにしても
今後は良いイメトレ
ばかりしようと思います。
P.S.
①
がむしゃらに、
力を込めてペダルをこぐ
ばかりではなく
力を抜くところは抜いて
傾斜を利用して
まくる(追い抜く)って…
そんなことも必要なのだと思います。
要は「余裕」と「俯瞰」ですね。
(言うは易し…)
②
無駄をそぎ落とすと
機能美となる
ごちゃごちゃ考える癖のある僕は
競技用自転車からも学ばないと
いけないようです。
シンプル・イズ・ベスト!!

