大企業の論理は中小企業では通用しない


業歴が何年だろうと、

仕組みも人も十分でないのが
中小零細企業。


以前、

「ガバナンスって何?
カバと関係あるんですか?」

「コンプライアンスって
初めて聞きました。
どういう意味ですか?」

などと
お酒の席ではありましたが、

従業員30名以上の
中小企業の後継者さんに
笑いながら尋ねられたことがあります。


全ての先がそうだとは思いませんが、

大企業で普通に使われている言葉や感覚は
中小零細企業では通用しません。


会社をまとめ上げて
いないわけでもない…
(ガバナンスが効いていない
訳でもない…)

法律や社会的なルールを
破っている訳でもない…
(コンプライアンスが守られて
いない訳でもない…)

のですが…


うまく言葉にできませんが

実際の中小零細企業は
大企業とは違う感じなのです。


ニュアンスがうまく伝えられない
のですが、

「組織図上こうだから」
とか

「役職がこうだから」
とか

「会社法ではこうだから」
と言っても伝わらない。

実際の中小零細企業の
雰囲気・空気感は
そんなのじゃない
気がするんですよ。


中小零細企業の現場では

「少人数ならではのある意味
粘着質な人間関係」

「組織内のそれぞれの人の思考の癖が
もたらす感情のぶつかり合い」

「時系列で変化する
ドロドロの人間関係が背景にあり、
外の人が見たら"?"が頭の中を
飛び交う絶妙なパワーバランス
の上に成り立っている」

等など

ロジックで説明できない中で
意思決定が繰り返されて
いるように感じます。


であるがゆえに

中小零細企業内には
理不尽なことで
もがき苦しんでいる
人たちがおり、

一部の人は「あきらめ」の感情を
抱いている。


そこに

大企業の論理を持ってきても
意味ないと
どうしても思うのです。

その辺りの機微を理解せずして
中小零細のサポートは
出来ないのだろうな~

P.S.


人は体験してないことは
分からないものだと思います。

かくいう僕も大企業出身者です。

しかし
大学時代のアルバイト先の状況のほか

派遣社員時代の派遣先企業の状況、
父が経営していた企業群での経験、

それに

中小企業診断士として
関わらせて頂いた企業様のおかげで
中小零細企業の現場感を
多少は持つことが出来たのだと
思っています。


大企業も理不尽なことで
納得いかない人たちがたくさんおり、
一部の人は「あきらめ」を抱いている
のだとは思いますが、

中小零細のそれとは少し違う
気もしています。

いずれにしても
今後も精進を重ねなきゃ
中小零細の経営者さんと同じ目線には
なれないのだろうな~
頑張ります!

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