太ったことに自覚なしの原因
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自分の変化を
把握しようと思うと、
比較するしかないと
思います。
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しかし…
自分だけだと
新しい比較対象を探し出した上で
モニタリングすることが出来ず
結果、自分の変化に
気づきにくくなる。
そんなことが
そこかしこで
起こっているのでは
ないでしょうか。
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ずいぶん前のことですが、
地元広島のある駅前で
「あら、澁川じゃん」
と声をかけられました。
声の主は
高校時代お世話になった
自転車屋のおかみさん。
(高校時代、僕は
自転車競技部に入っており、
毎日のように
その自転車屋さんに
出入りしていました)
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少しお話させて頂いた後、
おかみさんは
「ほんと久しぶりじゃねー
ところで澁川、太ったね~」
と言われました。
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おそらく僕は
似たような世代の
おっさんの中では
太っている訳ではない。
(と思いたい)
なので太っている自覚は
なかったのです。
しかし
毎日、毎日、
競技用自転車に乗っていた
高校時代の僕しか知らない
おかみさんは
僕のことを太ったと
感じたのでしょう。
無理はないと思います。
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(別の話…)
TVで久しぶりに映った
芸能人を見て
「年取ったな~」
と感じてしまうこと
ありませんか?
自分も同じだけ歳を取り
老けているはずなのに…
すっかり自分のことを
棚に上げている。笑
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僕は、毎朝、
ひげをそる時などに
鏡を見ていますが、
「太った~」
「歳取った~」
とは(ほとんど)
思ってこなかったです。
毎日見ているので
変化に気づきにくいのでしょうね。
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しかし、もし、
体重計に乗った時、
目に見えるところに
過去30年間の体重や
体脂肪の推移
や
鏡の横に高校時代の写真
が貼ってあったら
それこそ毎日
「太ったな~」
「歳食ったな~」
と思っていることでしょう。
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そんなことを考えるにつけ、
比較対象を出来るだけ
多く持つこと、
は重要だと感じます。
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経営においても同様です。
通常は、まず、
自社の財務諸表で比較するもの
と思います。
貸借対照表と損益計算書を
少なくとも3期分準備し、
どのように変化してきたかを
数字で判断するのが
良いと思います。
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その他、
広告費と新規顧客獲得数の
推移でも良いし、
店舗拡大数と従業員数の
推移でも良いし、
取引先数と商品アイテム数の
推移でも良いし…
自事業について押さえておく
べきポイントであれば
何でも良いと思います。
(見極めは難しいかも
知れませんが…)
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飛行機のコクピッドの
ように様々な計器が
一目瞭然で確認でき、
早めに異常を察知
出来るようになっておくと
経営が安定するように
思います。
P.S.
「環境変化が激しく早いです!」
と聞いて
「そうかな~」
と思ったとしたら
比較対象が少なく
また変化等を時系列で
把握していないからかも
知れません。
気づいた時には
手遅れとならないために
アンテナを広げておいた方が
良いかも知れませんね。