救いたいのは過去の自分


僕が余り好きでない
「ターゲット」という
言葉があります。

これ元々は戦争用語で
「爆弾を落とす的(まと)」
という意味だったようです。


現在、巷でよく使われる
マーケティング用語の
「ターゲット」は
「販売先」という意味で
使われていると
僕は理解しています。

以下、イメージしやすいので
「お付き合いしたいお客様」
の意味で
「ターゲット」
という言葉を使っていきます。


【ターゲットは昔の困っていた自分】
が良いと言われています。

何故かと言えば、
ターゲットの気持ちがよくわかるから
です。

ターゲットは何らかの「不」
例えば不自由、不満、不便、不安…
を抱えています。

その「不」に対し

何らかの商品やサービスを
提供することにより対価を頂くのが
ビジネスだとすると

「ターゲットは昔の困っていた自分」

の方が当然良い訳ですよね。


僕が事業承継サポートを
しているのは、まさに
「過去の自分を救いたいから」
です。

僕は、父が経営していた企業に
似非(エセ)?後継者として
7年間絡んできました。

その頃、「不」が僕の心の中に
積もっていくのを感じていました。

(おそらく父もそうだったでしょう)


すると

夜も眠れなくなり、
顔面はピクピクし、
お腹は下し、
身体は凝りまくり…

という症状が現れ始めました。

その状態が苦しくて

深夜、布団を抜け出し
24時間営業の牛丼店で
ビールを飲み、自分の身体を
更に痛みつけてしまいました。

また

深夜徘徊(散歩とも言います笑)
して何度も警察の方から
職務質問を受けました。


あの頃

【経営者家族のどうしても
おさえきれない感情のこと】

【将来に亘って継続すべき
事業のこと】

がわかる
第三者に切に、切に、切に、
話を聞いてほしかった。


それが僕の中に原体験としてあります。

なんてことを思い出していたら
次のようなことを考えるに至りました。


ひょっとしたら

親の企業を継いだ後継者の多くは

自社が扱う商品・サービスで救われたという
原体験なく経営を行っている人も多いかも…

すると事業に対して
「熱くなれない」
かも知れませんね。

しかし
「冷静になって経営環境をみる」
ことは出来ます。

これって創業者にはない
大きなアドバンテージだと
思っています。

P.S.

これから商売を始める方は
「なぜこの商売をしたいか?」

を自問自答することって
とても大切なことだろうと
思います。

それが原点になるからです。

「理由」ってとても大切!!!

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