生まれ故郷の広島は、今?
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自社が立地する地域って
とても、とても重要だと
思う今日この頃。
物流について考えても、
採用について考えても、
販売について考えても、
立地はすごく重要なはず。
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さて、さて…
僕が生まれ育ったのは
広島県広島市。
2024年1月の
広島県の人口は273万人。
広島市の人口は118万人。
地方都市にしては
まあまあの規模があります。
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広島には
「原爆ドーム」と「宮島」
という世界遺産があり
多くの(外国人含む)
観光客が訪れている
イメージが僕にはあります。
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しかし残念なニュースが…
「転出超過が3年連続で
全国ワースト1は広島県」
「転出超過が1万人を超えた
唯一の県は広島県」
「転出超過の増え幅が
最も拡大したのも広島県」
というニュースです。
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関連情報を
ネットで検索してみると
「全世代で転出超過」
「特に20代前半で
転出超過が激しい」
と書かれていました。
一通りネット検索を終えると
僕は、
「正直、その状況わかる気がする」
と思いました。
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(いきなりですが、
時計の針を
僕の学生時代に戻します)
勉強を全くしなかった僕。
高校時代は自転車競技部に所属し、
競技用自転車ばかり乗っていました。
放課後の練習が終わると
教科書は部室(ぶしつ)に放置し
空の弁当箱のみをカバンに入れ
帰宅していました。
家に帰ってからは晩御飯を食べ、
お風呂に入ったら
そっこー寝る。
高校3年間はその繰り返しの日々。
親不孝者以外の
何者でもありません(汗)
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当然、学力は地面すれすれの
低空飛行。
いつ地面にぶつかり
爆破するかわからない
綱渡りの状態。
そのため僕は
高校を無事卒業出来たら
その後は(しょうがなく)
広島市内の専門学校に行くか、
広島市内で働くか
のいずれかだと思っていました。
しかし父からは
「大学は出ておけ」
と言われ続けていたため
通っていた高校には
一応
「進学を希望する」と
届けていました。
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とはいえ
学力が付いてきません。
ある日
高校の進路指導の先生に呼ばれ
「お前の成績だと
入れてもらえる大学は3つしかない。
自分の名前が
漢字でちゃんと書ければ
答案のほとんどが白紙でも
入れてくれる大学は
日本には3つはある」
と言われました。
その時先生は
「進学したいなら
ちゃんと勉強しろ!」
と言いたかったのでしょうけど、
アホな僕は
「僕が行ける大学は3つも
あるのですか?(喜)
それはどこですか?」
とマジで聞いてしまいました。
救いようのないアホです!
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何とか、
高校を卒業した僕は
案の定どこの大学にも受からず、
生まれ育った広島市内の
予備校に通い、
次の年には、晴れて
(どうにかこうにか?)
東京の大学に進学しました。
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大学卒業後は
総合スーパーに就職し
東北や上越地方で
生活しました。
そして現在は
東京都新宿区という大都会に
住んでいます。
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そんな経歴の僕ですが、
近年では年に2回程
バタバタと
広島に墓参りのため
帰省しています。
その度に
「寂しくなったな~」
と感じていました。
その感覚は年を追うごとに
強まっていました。
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しかしそれは
東京に慣れたからだと
思っていました。
また
郊外型ショッピングセンターが
至る所に出来て、
人が分散しているからだと
思っていました。
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しかし、
人口データの推移を見る限り
やはり寂しくなっている…
転出超過なのも
うなづける気がします。
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ネットによると
広島県の
20歳前後の若者の意見は
「行きたい大学がない」
とか
「働きたい職種がない」
だから
「福岡や大阪や東京に出る」
というものが目立っているそう。
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そして
一旦、広島から出てしまって
「大きな都市の魅力を味わったら
戻ってきたいと思わなくなる」
等といった意見も…
それはよくわかります。
僕もそうだったから…
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僕の考えでは
「広島はある程度の規模があり
都会の空気感も情報も人的交流も
一定程度はある。
しかし大都市には負ける」
「広島は支店経済的な要素もあり
土地に縛られている人は
比較的少ない」
のかな~と思います。
だから人口が流出する
のではないかと思うのです。
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今後、広島県や広島市が
人口流出に対してどのような施策を
打つのかわかりませんが、
有効な施策を打ってくれることを
期待します。
活用出来そうな
地域資源はあるはずですし
都市としての規模も
ありますし…
人口は将来の自治体の
財政に直結するのかな~
なんて思ったりもしますので。
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一方で民間は
公に頼らず、
魅力的な産業を創出、維持し
地域住民が
住み続けたい街にしていくことが
重要だと思います。
(言うは易し…)
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今住んでいる地域や
会社が立地している場所は
業績に影響を与えるはずです。
それもジワジワと…
まるでゆでガエルのお話のように…
一度俯瞰して
土地としての状況を見ることも
必要ではないでしょうか。
P.S.
(1)
「日本全土を壊滅的な状況に
陥れたい人がいるのかな~」
と思わずにはいられない瞬間が
僕にはあります。
教育現場、働く場所(産業)の再生を
しなくてはならない時は今!
なのかも知れませんね。
(2)
生まれ育った街を後にした僕。
本当にそれで良かったのか…
との疑問を抱くようになってきました。
将来に残すべき地元の文化等
何かあったのではないかと
思うこともあります。