クロスセルされて考えたこと
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嫁が実家から持ってきた洗濯機。
それがついに壊れてしまった…
30年間、
よく頑張ってくれました。
ありがと~~~
と感謝せずにいられない。
ペコリ
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というわけで先日
嫁と一緒に大型家電量販店に
洗濯機を買いに行きました。
その大型家電量販店は
ワンフロアでなく
多層構造です。
地下街に通じる
B1、B2、B3が
スマホやパソコン
時計、薬等の販売を、
1F~3Fはユ○クロが占め
4F~6Fが家電を
扱っています。
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僕たちは
他のフロアに目もくれず
5Fに直行。
そして洗濯機を注文。
支払いの後、
接客してくれた店員さんが
配送伝票を作ろうと
するタイミングで、
「伝票が出来るまでの間
こちらのアンケートに
お答え頂けますか?」
とA4、1枚の
アンケート用紙を
僕の前に差し出しました。
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僕はアンケートに
目を落としました。
仕事柄アンケートは
よく作るので、
すぐにそのアンケートに
違和感を覚えました。
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通常アンケートは
何らかの仮説を立て
作成する場合が多いです。
また
どのような方が
アンケートに答えたかは
非常に重要なので、
最低でも年齢層・性別
(フェイス項目と言います)
は入れるはず。
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しかし、
仮説らしきものも
感じられなかったですし、
フェイス項目もありません。
あるのは
①現在住んでいるところは
持ち家か、賃貸か?
②ハウスクリーニングには
興味があるか?
③飲料水について、
ペットボトルを買うか?
④携帯は何のキャリアを
使っているか?
⑤住んでいるところに
Wi−Fiを引いているか?
というものでした。
何だかちぐはぐですよね。
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質問項目を見て、
すぐに
「売り込みしてくる」
と思いました。
ということでわざと
売り込みしやすい
ように答えました。笑
僕はアンケートに○印を
つけながら、
きっと立て板に水のように
セールストークを
してくるはず。
そんなセールストークを
聞くのは勉強になる等と
考えていました。
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案の定、
ウオーターサーバーと
携帯キャリアの変更、
それに
家のWi-Fi導入について
機関銃のような
セールストークを
体感することが出来ました。笑
全て丁重にお断り
しましたけどね。
※僕が住んでいるところは
賃貸なので、
ハウスクリーニングの
セールスはありませんでした。
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なんでも
勉強になるものですね。
セールストークを受けた時は、
お客様を知るための
質問が少なく一方的だな~
また、お客様と
相対(あいたい)する姿勢が
良くないな~
と思いました。
とはいえ
よく練習しているな~
相当ロールプレイング
しているだろうな~
(気持ちが入ってないけど…)
とも思いました。
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さて、さて、
営業やセールスに関する
用語に
「アップセル」
「クロスセル」
というものがあります。
「アップセル」というのは
より高額なものを買って頂き
客単価をあげること
「クロスセル」とは
関連するもの等を買って頂き
買上個数をあげるもの
と捉えて頂いて
良いかと考えます。
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例えば紳士服店の場合、
今買おうとされているスーツより
より高額な(上質な)スーツを
ご購入頂くよう促すことを
「アップセル」と言い、
スーツを買ってくださった
お客様にネクタイやベルトを
勧めることを「クロスセル」
と言います。
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僕たちが洗濯機を
買った大型家電量販店は
多層階なので
他フロアの商品を
売り込むのは難しい。
そこで
「アンケートからの
クロスセル」
なんだな~と思いました。
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ハンバーガーショップであれば
「ご一緒にポテトはいかがですか?」
などと聞けますが、
多層階の大型家電量販店では
他部門(他フロア)の商品紹介は
しにくいです。
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しかし
財布のひもを緩めようと
した瞬間が、
次の商品を紹介する
絶好のタイミング
と言われます。
自社商品・サービスを販売する時、
アップセル・クロスセルできないか
考えてみてはいかがでしょう?
P.S.
①
車を買う時など、
オプションを次々紹介され、
「欲しい気持ち」が高まる。
すると、つい
「あっ、それもお願いします!」
と言ってしまう。
そうすると
見積もり(合計金額)が出た時、
目ん玉が飛び出ることになります。
②
商店街や共同店舗などは
クロスセルがしやすいと思います。
例えばですが…
毎年の恒例イベント
「七夕まつり」が近づいた頃、
あるお客様が衣料品店で
浴衣を買ったとします。
そのお会計の際、
衣料品店の店員さんが
「○○美容室さんでは
髪をアップにする
キャンペーンをするようですよ。
しかもメイクもしてくれるって。
行ってみたら」
と声掛けする。
七夕まつり当日、
○○美容室に行った
そのお客様は、
髪をセットしてもらっている間
「○○さん(←飲食店)では
七夕カレーっていうのを
販売するらしいわよ。
私も頂いたけどとても
おいしかったよ。
お店で食べることもできるし
持ち帰りもできるの。
もしよかったら割引券あるから
持っていく?」
など
そんな地道な取り組みを
している商店街や共同店舗が
あると
地元の方にとってはとても
親近感がわくのではないでしょうか