結果責任は誰が持つのか?
■
昔の
ライザップさんのCMで
インパクトのあるフレーズ
がありました。
それは
「結果にコミットする」
というフレーズ。
■
コミットとは
「委託する、約束する、引き受ける」
という意味。
一般的には
「結果を約束する」
といった意味合いで
使われているよう。
■
ライザップさんのCMの
「結果にコミットする」
というフレーズは
【誰が、誰に発した言葉か?
また何の課題に対し
いつまでに結果を出すことを
コミットしたのか?】
がわかりません。
う~ん、気になる~!!!
■
ライザップさんの場合、
お客様が望む体形になれば
そりゃー嬉しいわけですよ。
なぜなら
まずは
そのお客様に喜んで頂けるし、
お客様を望む体形にするため
サポートした従業員さんの
モチベーションは高まるし、
望む体形になった人が
増えれば増えるほど
口コミ効果等で
新規顧客も増えるはずだから…
■
この
「結果にコミットする」
というフレーズ。
仮に
「ライザップさんが
3か月以内に
お客様が望む体形になることを
お約束します」
という意味だと
お客様の側からすれば
スッキリします。
集客も容易になるでしょう。
が、3か月後、
「望み通りの体形に
ならなかったじゃない(怒」
などとお客様から言われて、
責任問題が発生しそう。
■
お客様が望む体形になるには
お客様に普段の生活を
変えて頂く必要もあるはず。
そこの辺りが不明確なまま
「大丈夫です。
必ず望む体形になります」
と言ったとしたら…
訴訟に発展しそうな気もします。
(知らんけど)
■
(話変わって…)
ある社長が
「当社に勤めている従業員は
いずれ当社を辞めるだろう…
今はそんな時代だからね。
しかし、当社を辞めて
次の会社に移った時
"さすが○○(←当社名)に
勤めていた人ですね"
と言ってもらえると
私としても嬉しいじゃないですか。
そのために従業員教育に力を入れ
従業員たちがどこに転職しても
通用するように育てるのが
私の務めです」
とおっしゃいました。
■
素晴らしい考え方だと思います。
この社長は
コミットする訳ではなく
どこに行っても通用する人間に
なるよう教育するのが
「私の務め」と
表現されています。
その言い方が心地良い!!!
おそらく
そんな社長のお気持ちを
察した従業員さんは
「社長のために頑張ろう!」
と思って、
当社を辞めないのではないかと
思うのです。
■
これまで記してきた構図は
色々な場面でも起こっていそう。
「親と幼児」
にも
「上司と部下」
にも
「学校の先生と生徒」
にも
「塾の先生と生徒」
にも
「医者と患者」
にも
「コンサルとクライアント」
にも…
これらの関係は
【コミット】ではなく
【務め】が良さそう。
■
すなわち
何かをしてあげる側が
対象とする人に対し
「将来が良くなるように
自分なりに務める」
というカンジが
良いのではなかろうか…
と僕は思っています。
P.S.
思いが強すぎると
肩に力が入り
望まぬ結果を招いてしまう。
かといって
結果責任については何も考えず
接したとしても
うまく行く気がしない。
この辺り
正直、ムチャクチャ悩ましい