2024年 中小企業白書・小規模企業白書から


毎年、ゴールデンウィークが明けた頃、

中小企業白書・小規模企業白書
が発表となります。

2024年版、
内容の大筋は

1.能登半島地震、コロナの影響分析

2.人不足への対応
(省力化、単価の引き上げ)

3.成長に伴う資金調達
(人、設備、M&A、研究開発への投資に関する資金調達)

4.小規模企業に対しては
・適切な価格を提示するためのコストの把握
・顧客ターゲットの明確化

5.小規模企業の直近の課題
(販路開拓、人手不足、資金繰り)

のようです。


その中で、僕の目についた文言を
以下より記してみます。

・倒産に占めるゼロゼロ融資を利用した
企業の割合は低い

・コロナ後の売上の好転に一服感。
売上減、原材料高、求人難

・雇用者一人当たり労働時間の減少進む

・賃上げの原資となる業績の改善が
見られない中で、賃上げを行う企業が増加

・外国人労働者増加。
しかし日本人正社員に比し賃金低い

・中小企業は発注側の売上原価低減の
動きの中で低迷

・輸入額は増加。株価は史上最高水準。
大企業中心に好業績

・コスト増加分を十分に転嫁できておらず
転嫁率向上のための取引強化が課題

・半数近くの中小企業で後継者が不在。
一方、後継者が決まっている中小企業に
おいても承継の課題を抱えている企業が
見られる


上記の中で僕が気になったのは

(1)賃上げの原資となる業績の改善が
見られない中で、賃上げを行う企業が増加

(2)半数近くの中小企業で後継者が不在。
一方、後継者が決まっている中小企業に
おいても承継の課題を抱えている企業が
見られる

の2つです。


(1)について

社会情勢として、
賃上げが半ば強制されているように
感じています。

国がそんな空気感を醸成している
のでしょうか。

しかし、賃上げする原資は
得られていないのが現実。

ということは
無茶な賃上げをしているということ。

一方原材料高は現在収まる気配は
全くありません。

近い将来、倒産・廃業が相次ぐ

そんな可能性を高めているかも…


(2)について
中小企業の後継者不在問題です。

本当に不在なのか、よくわかりません。

この辺り、
非常にセンシティブだと思います。

仮に

お父さんである経営者と
息子さんである後継者がいるケース。

経営方針などで意見が合わないと
お父さんは、外の人に対し、
「後継者はいない」と言っている
可能性は高い。

この場合、
年長者が若者の意思を潰しに
かかっている、

と捉えることも出来るかと
思います。


僕たち中小企業支援者は
丁寧に対応する!

賃上げについても
後継者不在問題についても

1社、1社に丁寧に対応する

に尽きるように思っています。

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