事業承継に着手する前にやってほしいこと
■
僕は高校時代「自転車競技部」に
入っていたせいか、
自転車に乗るのが今でも好きです。
10代後半はロードやピストと
呼ばれるスピードの出る
競技用自転車に乗っていました。
しかし、現在では、
小さな車輪(14インチ)の
折り畳み自転車を
2台所有しているのみです。
■
なぜ、
小さな折り畳み自転車
かというと…
保管するのに
大きなスペースは必要なく
折り畳んで部屋に持ち込む
ことが出来るからです。
ちなみに…
パソコンデスクの下と
横に1台ずつ置いています。
その他、
遠くに行った先で
疲れを感じた時や、
昼食後満腹になった時など、
途端に自転車で帰るのが
嫌になるのですが、
そんな時、
折り畳んで輪行袋に入れ
電車に乗って帰ってこれる
という利点もあります。
(↑ぐうたら、です笑)
■
さて、さて…
東京23区内でも
自転車で走っていると
「この店、営業中だろうか?」
と思わずにいられない
飲食店や物販店を
時々見かけます。
店の入り口には暖簾が
かかっていたり、
「営業中」の札が出ている
のですが…
■
店内を覗き見ると
お客様はおらず、
天井照明は消されて薄暗く、
店員らしき人も見えません。
印象としては
何だか寒々しく寂しい感じの
店舗です。
正直、入りづらいです…
■
皆さんの周りにも
そんな店ありませんか?
コロナ禍前のこと、
地方に仕事に行った際
新幹線が停まる
駅前商店街でも、
上記のような店は
よく見かけました。
■
勝手な僕の想像ですが…
・常連さんしか来ない
・借りているのではなく
自分の土地、自分の建物の店
・お客様の来店頻度は低く、
ずっと電気をつけておくと
電気代が嵩んでしまう
・店主さんはご高齢
・後継者は不明(いない)
・従業員も(ほぼ)いない
のだと推測します。
■
もしそうだとするなら
新規顧客は獲得しにくく、
売上はじわりじわりと縮小
していきそうです。
そしてある時、
周囲に迷惑をかけず
廃業されるのでしょう。
それもある意味
仕方がないこと。
■
ちなみに…
僕は一概に
無理して事業を継続するのが
良いとは思っていません。
新陳代謝はあって当たり前
(というかなくてはならない)
と考えています。
■
逆に
上記のような店舗ではなく、
後継者がいる店舗を
経営しており、
かつ事業承継を考えている
先もあることでしょう。
その際、
本格的に事業承継に取り組む前、
(きつい表現になってしまいますが)
「本当に継がせて良いのか?」
を現経営者さんには
じっくり考えて頂ければ
と思います。
■
何故かと言えば、
それは今後の後継者の生活が
かかっているからです。
経営環境激変の現在、
「継がせても良いのか?」
を再考することは
とてもとても重要なことだと
思います。
■
継がせるべきか考えるには…
(1)財務的視点
・債務超過ではないか
・キャッシュフローが
プラスになっているか
・現在の
キャッシュフロー水準
だと長期借入金は何年で
返せるか
など
(2)周辺環境の視点
・店舗周辺の年齢別人口
・競合店の存在
・交通の状況
など
(3)業界動向の視点
・業界としての将来展望
・提供する商品、サービスの
代替品が出てくる可能性
・IT化、ロボット化
など
(4)自事業の経営資源の視点
・自事業が持つ
ヒト、モノ(施設・設備)、カネ、
情報、ノウハウ、技術、人脈etc
について、質と量
など
について検証するのが
良いかと思います。
★可能であれば
後継者候補と一緒に
お願いします。
■
まだ、まだ、
後継者に現状を伝えず
現経営者の願望のみで
事業承継する場合も
あるのでは…
と推測しています。
そうした場合、
後々後悔するケースも
あるかと思うのです。
事業の将来見込みが甘い場合、
下手したらみんなで
自己破産になってしまう
かも知れません。
【後悔先に立たず】
とならないためにも是非…
P.S.
現在の事業が振るわなくても
お客様をシフトさせたり、
提供する商品やサービスを
シフトさせる、
ことが出来るかも知れません。
そのような場合、
事業のブラッシュアップと
事業承継を同時に進める
というやり方もあります。