事業承継に着手する前にやってほしいこと


僕は高校時代「自転車競技部」に
入っていたせいか、
自転車に乗るのが今でも好きです。

10代後半はロードやピストと
呼ばれるスピードの出る
競技用自転車に乗っていました。

しかし、現在では、
小さな車輪(14インチ)の
折り畳み自転車を
2台所有しているのみです。


なぜ、
小さな折り畳み自転車
かというと…

保管するのに
大きなスペースは必要なく
折り畳んで部屋に持ち込む
ことが出来るからです。

ちなみに…
パソコンデスクの下と
横に1台ずつ置いています。

その他、

遠くに行った先で
疲れを感じた時や、
昼食後満腹になった時など、

途端に自転車で帰るのが
嫌になるのですが、

そんな時、
折り畳んで輪行袋に入れ
電車に乗って帰ってこれる
という利点もあります。

(↑ぐうたら、です笑)


さて、さて…

東京23区内でも
自転車で走っていると

「この店、営業中だろうか?」
と思わずにいられない
飲食店や物販店を
時々見かけます。

店の入り口には暖簾が
かかっていたり、
「営業中」の札が出ている
のですが…


店内を覗き見ると

お客様はおらず、
天井照明は消されて薄暗く、
店員らしき人も見えません。

印象としては
何だか寒々しく寂しい感じの
店舗です。

正直、入りづらいです…


皆さんの周りにも
そんな店ありませんか?

コロナ禍前のこと、

地方に仕事に行った際
新幹線が停まる
駅前商店街でも、

上記のような店は
よく見かけました。


勝手な僕の想像ですが…

・常連さんしか来ない

・借りているのではなく
自分の土地、自分の建物の店

・お客様の来店頻度は低く、
ずっと電気をつけておくと
電気代が嵩んでしまう

・店主さんはご高齢

・後継者は不明(いない)

・従業員も(ほぼ)いない

のだと推測します。


もしそうだとするなら

新規顧客は獲得しにくく、
売上はじわりじわりと縮小
していきそうです。

そしてある時、
周囲に迷惑をかけず
廃業されるのでしょう。

それもある意味
仕方がないこと。


ちなみに…

僕は一概に
無理して事業を継続するのが
良いとは思っていません。

新陳代謝はあって当たり前
(というかなくてはならない)
と考えています。


逆に

上記のような店舗ではなく、

後継者がいる店舗を
経営しており、
かつ事業承継を考えている
先もあることでしょう。

その際、
本格的に事業承継に取り組む前、

(きつい表現になってしまいますが)

「本当に継がせて良いのか?」
を現経営者さんには
じっくり考えて頂ければ
と思います。


何故かと言えば、
それは今後の後継者の生活が
かかっているからです。

経営環境激変の現在、

「継がせても良いのか?」
を再考することは
とてもとても重要なことだと
思います。


継がせるべきか考えるには…

(1)財務的視点

・債務超過ではないか

・キャッシュフローが
プラスになっているか

・現在の
キャッシュフロー水準
だと長期借入金は何年で
返せるか

など

(2)周辺環境の視点

・店舗周辺の年齢別人口

・競合店の存在

・交通の状況

など

(3)業界動向の視点

・業界としての将来展望

・提供する商品、サービスの
代替品が出てくる可能性

・IT化、ロボット化

など

(4)自事業の経営資源の視点

・自事業が持つ
ヒト、モノ(施設・設備)、カネ、
情報、ノウハウ、技術、人脈etc
について、質と量

など

について検証するのが
良いかと思います。

★可能であれば
後継者候補と一緒に
お願いします。


まだ、まだ、
後継者に現状を伝えず

現経営者の願望のみで
事業承継する場合も
あるのでは…

と推測しています。

そうした場合、
後々後悔するケースも
あるかと思うのです。

事業の将来見込みが甘い場合、
下手したらみんなで
自己破産になってしまう
かも知れません。

【後悔先に立たず】
とならないためにも是非…

P.S.
現在の事業が振るわなくても

お客様をシフトさせたり、
提供する商品やサービスを
シフトさせる、

ことが出来るかも知れません。

そのような場合、

事業のブラッシュアップと
事業承継を同時に進める

というやり方もあります。

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