人の採用は仕事の進め方を改善してから!
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昨年の5月8日
コロナが5類に移行してから
「従業員が足りない」
「(募集しても)応募がない」
という声を一層頻繁に
耳にするようになりました。
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さて、さて、
東京商工会議所から
送られてくる
「News&Opinions」
という会報誌には
【人材不足感
前年比11.5ポイント増】
というタイトルの記事が
掲載されていました。
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それによると
『人材の「不足」が60.0%と
前年比で11.5ポイント増加。
特に建設業、運輸業、情報通信業では
「不足」が7割を超えた。
人材不足への対応では
「正社員の採用」に取り組む企業は
78.6%と最多となった』
と記されています。
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この記事より
人材がなかなか採用できず
仕事がうまく回っていない
現場が想像できます。
しかし…
(意地悪な考えかも
知れませんが…)
もし今後、景気が減退し
自社の売上が下がった場合など
正社員として採用した人材は
どのようになるのだろう?
との疑問がわきました。
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とりあえず「正社員」として
募集すれば、
人は集まってくるだろう
という安易な考えで募集すれば
後々経営者さんの頭を悩ます
ことになりはしないだろうか…
と思ってしまうのです。
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多くの中小零細企業は
大企業のように利益が
積みあがっている
訳ではないです。
であるなら
正社員を募集する前に
昔から行ってきた
不要な作業を削減したり、
人がやらなくてもよい作業を
機械に任せたり、
惰性で続けている作業を
PCで代替したり
そんなことが出来ないかを
まずは検討する方が
良いように思います。
※
上記に思い当たる節がある
経営者さんは
「この作業の目的は何?」
「この作業って本当に必要?」
「今より楽に行う方法ってない?」
等を自問自答されてみると
良いのでは…と思います。
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(話戻して…)
通常だと
正社員の人件費は
売上が減っても変わらない
固定費扱い。
固定費負担は
一旦損益分点売上高を
下回ればとても重く
経営にのしかかってきます。
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上記のようになってしまうと
採用された人材側は
「いつ自分がクビになるかわからない」
との懸念を抱きます。
すると組織内に疑心暗鬼を生じ
ギクシャクしてしまうかも知れません。
P.S.
業務の見直しをせず
安易にIT化を進めた企業が
ありました。
本来であるなら
業務の見直しをして
(無駄のない作業のやり方を
確立してから)
IT化を進めれば良かったのですが
諸般の事情でそれ叶わず
組織が分裂し資金繰りが大変なことに
なりました。
お気をつけ下さい。