中小企業診断士として抑えておくべきことを場末の飲み屋で学ぶ
■
この頃つくづく思います。
「僕の仕事、
波乱万丈な方々の人生を
知っておいた方がきっとうまくいく」
と…
■
何だか思うのです。
財務諸表を見せて頂き、
「○○比率がどうのこうの」
とか
「前年に比べ○○費がどうのこうの」
とか…
あるいは
「◎◎戦略の観点から言うと…」
とか
「バズらせるためには
○○というSNSを使って…」
とか
「御社の組織では
指揮命令系統が…」
なんてことを言う前に
目の前の人
(僕の場合、多くは経営者)
の人生を知る方が先ではないかと…
■
(話変わって…)
以前、
先輩コンサルさんと一緒に
偶然見つけた
場末のバーに入りました。
新宿には歌舞伎町という
巨大な歓楽街がありますが、
その歌舞伎町からかなり離れた
場所にあるバーで、
そこは初めて入った店です。
恐る恐るドアを開けると、
刺青をした40歳くらいの
店主が迎えて下さいました。
■
その時思いました。
僕の推測ではありますが、
・店内を覗き見ることができない
バーに入っていく勇気がない
・なかなかに派手なタトゥー
&ベロピアスの店主に引いてしまう
方も多いのではと…
しかし僕たちは、普通に、
カウンターで飲みながら
その店主と話をしました。
ちなみにその時
お客様は僕たちしかいませんでした。
■
話しの内容は
余りにも衝撃的だったので
詳述できませんが、
その店主(以下、Aさん)は
中学卒業後、
九州からミュージシャンを目指して
大阪に出たそうです。
その際、親と大喧嘩したそうです。
親は3代続いている家業を
継いで欲しかったそうですが
普段からAさんとご両親は
激しい喧嘩ばかりしており
お互いの意志を確認しあうことは
なかったそうです。
■
大阪では飲み屋でアルバイトを
しながらオーディションを
受け続けたそうです。
18の時、
大阪で知り合った彼女と
小さなアパートで
つつましやかに暮らし
始めました。
しかしその彼女が
変な男に捕まって
結局Aさんからお金を奪って
消えたそうです。
■
Aさんは意気消沈し、
バンド活動も辞めて…
浮浪者になり…
命の恩人に拾ってもらい…
変な事件に巻き込まれ…
流れ流れて現在新宿の外れで
バーを営んでいるそうです
(かなり端折ってます)
■
Aさんからは
・信じていた人(彼女)に
騙されること
・創業の苦労
・従業員に持ち逃げされること
・公園で暮らしていた時、
その辺の草を食べて生き延びたこと
・バーの経営がうまく行かなかった時
バイトを掛け持ちし、
1日4時間睡眠であったこと
・人間の非情さ
・人間の温かさ
・家族に勘当される辛さ
・田舎で長年続いた家業を継がされる子供の苦悩
・離婚
・逃げるように東京に来たこと
(恩人の多大な手助けがあり東京に出てきたそうです)
・家族との死別
・後悔
・自身の病
などについてお聞きしました。
■
このような内容は
中小企業診断士のテキストには
書いてないけど
事業(≒人)を見るためには
必要な知識だと思います。
■
そんなこともあり
地方出張の際はなるべく
チェーン店ではなく
地元の飲食店に入るように
しています。
その方が、
その地域のことが分りますし、
何よりそこの経営者や従業員の
方々を知ることが出来るからです。
■
世の中の法人の96%が同族企業です。
個人事業を含めると
ほとんどが同族ということになります。
そんな同族のサポートをする僕たちは
そこで働く人そのものや
それぞれの人との関係を
(家族関係含む)が
よくわかってないと
仕事が進められないと思うのです。
テキスト等には
記されていないことが超重要と思う
毎日です。
P.S.
Aさんからの学びを終えた後、
先輩コンサルさんとはしごして
その日の出来事を反芻しました。
飲んでばっかり!
【中小企業診断士として抑えておくべきことを場末の飲み屋で学ぶ】
■
この頃つくづく思います。
「僕の仕事、
波乱万丈な方々の人生を
知っておいた方がきっとうまくいく」
と…
■
何だか思うのです。
財務諸表を見せて頂き、
「○○比率がどうのこうの」
とか
「前年に比べ○○費がどうのこうの」
とか…
あるいは
「◎◎戦略の観点から言うと…」
とか
「バズらせるためには
○○というSNSを使って…」
とか
「御社の組織では
指揮命令系統が…」
なんてことを言う前に
目の前の人
(僕の場合、多くは経営者)
の人生を知る方が先ではないかと…
■
(話変わって…)
以前、
先輩コンサルさんと一緒に
偶然見つけた
場末のバーに入りました。
新宿には歌舞伎町という
巨大な歓楽街がありますが、
その歌舞伎町からかなり離れた
場所にあるバーで、
そこは初めて入った店です。
恐る恐るドアを開けると、
刺青をした40歳くらいの
店主が迎えて下さいました。
■
その時思いました。
僕の推測ではありますが、
・店内を覗き見ることができない
バーに入っていく勇気がない
・なかなかに派手なタトゥー
&ベロピアスの店主に引いてしまう
方も多いのではと…
しかし僕たちは、普通に、
カウンターで飲みながら
その店主と話をしました。
ちなみにその時
お客様は僕たちしかいませんでした。
■
話しの内容は
余りにも衝撃的だったので
詳述できませんが、
その店主(以下、Aさん)は
中学卒業後、
九州からミュージシャンを目指して
大阪に出たそうです。
その際、親と大喧嘩したそうです。
親は3代続いている家業を
継いで欲しかったそうですが
普段からAさんとご両親は
激しい喧嘩ばかりしており
お互いの意志を確認しあうことは
なかったそうです。
■
大阪では飲み屋でアルバイトを
しながらオーディションを
受け続けたそうです。
18の時、
大阪で知り合った彼女と
小さなアパートで
つつましやかに暮らし
始めました。
しかしその彼女が
変な男に捕まって
結局Aさんからお金を奪って
消えたそうです。
■
Aさんは意気消沈し、
バンド活動も辞めて…
浮浪者になり…
命の恩人に拾ってもらい…
変な事件に巻き込まれ…
流れ流れて現在新宿の外れで
バーを営んでいるそうです
(かなり端折ってます)
■
Aさんからは
・信じていた人(彼女)に
騙されること
・創業の苦労
・従業員に持ち逃げされること
・公園で暮らしていた時、
その辺の草を食べて生き延びたこと
・バーの経営がうまく行かなかった時
バイトを掛け持ちし、
1日4時間睡眠であったこと
・人間の非情さ
・人間の温かさ
・家族に勘当される辛さ
・田舎で長年続いた家業を継がされる子供の苦悩
・離婚
・逃げるように東京に来たこと
(恩人の多大な手助けがあり東京に出てきたそうです)
・家族との死別
・後悔
・自身の病
などについてお聞きしました。
■
このような内容は
中小企業診断士のテキストには
書いてないけど
事業(≒人)を見るためには
必要な知識だと思います。
■
そんなこともあり
地方出張の際はなるべく
チェーン店ではなく
地元の飲食店に入るように
しています。
その方が、
その地域のことが分りますし、
何よりそこの経営者や従業員の
方々を知ることが出来るからです。
■
世の中の法人の96%が同族企業です。
個人事業を含めると
ほとんどが同族ということになります。
そんな同族のサポートをする僕たちは
そこで働く人そのものや
それぞれの人との関係を
(家族関係含む)が
よくわかってないと
仕事が進められないと思うのです。
テキスト等には
記されていないことが超重要と思う
毎日です。
P.S.
Aさんからの学びを終えた後、
先輩コンサルさんとはしごして
その日の出来事を反芻しました。
飲んでばっかり!