人員不足の折、他人からマイクを奪う経営者について考えてみる


以下、架空の話です。


「従業員がすぐ辞めるんですよね」

とか

「私(経営者)の言うことを理解しない
従業員が多すぎる」

とか

「こちらから声をかけても
従業員は何も言ってこない
(提案してこない)」

とか

「従業員を新規募集しても入ってこない」

などとぼやく経営者さん。


従業員がすぐ辞めたり、
従業員の反応が薄くなったり、
新規募集をしても入ってこない要因は
多々あるかと思いますが、

ご自身が

【他人からマイクを奪ってまで
喋り続ける経営者】

であることが一因となっている
可能性はないでしょうか?


問いを投げかけた
(話しかけた)相手が
考えている間(沈黙の間)に
サッとマイクを奪い
自分の話を始める人

相手がぽつりぽつり話始めたものの、
予め話したいことが決まっていたのか
つい自分がしゃべりまくってしまう人

が経営者だと
従業員は当然に黙りこくってしまいます。

特に笑顔がない経営者さんの場合は…


しかし中には多弁の経営者に対してでも
遠慮なくしゃべれる従業員もいます。

そのような従業員は

経営者と友達のように話せて
物おじしない人
(多くは長期間勤めている年配者)
ではないかと思います。

しかし

そういった期間が長くなればなるほど
その従業員と経営者は
「他人が入っていけない世界」
を構築するので
次第に孤立化してしまう。

けれど本人たちは
そのことに気づいていない…


そう考えると
おそらくですが

経営者を相手に
自分の思っていることを
すらすら言語化し
表現することが出来る人は稀

なのかも知れませんね。


であるなら

従業員が自由に話せない雰囲気を
経営者が自らが作っている
可能性はないか

と一度立ち止まって
考えてみることは必要かも知れません。


(現在は従業員不足による倒産も
あり得る時代です。そこで
新規募集に関して思うことを…)

新規募集に応募しようとする人は
マシンガントークをする
経営者を目撃すると
「ここには入るまい」
と思うようなると想像します。

また

すでに勤めている知人が居れば
会社の雰囲気を必ず聞くと思います。
その時「うちの社長はワンマンで
我々に一方的にしゃべるだけしゃべって、
あとは特定の人と話しているよ」

などと言われているかも知れません。


業務内容とか、勤務時間とか、賃金とか…

そんなことよりも会社の雰囲気を気にする人って
案外多いような気がします。

前向きに仕事をしようと思っている人で
あればあるほど…


よく経営者さんは

「うちは賃金が安くて…」

「業界的にも人気がないし…」

「勤務時間長いし…」

とおっしゃることが多いようですけど…


「サイレントマジョリティー」
って言葉がありますが、

マジョリティーはサイレント
なのだと思います。

P.S.

「会社(組織)の雰囲気づくり」
って案外大切なのではないでしょうか。

昔、僕は
「数字(業績)が良い会社が良い」
と思っていたような気がします。

しかし例えば、

「押し込み販売をして業績が良い会社なんて
続くはずなので
雰囲気の良い会社の方が断然良い」

と今の僕だったら判断すると思います。

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