"時間軸とレイヤー"という言葉が突然降ってきた


考え続けていると
ふとした瞬間に
良い言葉が降ってくるものかも
知れません。


15年くらい前のこと

布団の上で
まどろんでいた時、

「時間軸とレイヤー」
という言葉が、
ふいに、僕の頭の中に
飛び込んできました。


それ以来
僕が困った時には

「時間軸とレイヤー」
という言葉が
頭に浮かびます。


その頃、僕は、
地域活性化のお仕事をしていました。

それは、ある地方に出向き

行政の方や、
商業、サービス業、製造業の経営者さん、

それに地域住民の方々と一緒に

「この街をどうしていくか?」
について会議を重ねるような
お仕事です。


毎回、20人ほどの皆さまの前で
司会進行するのが僕の役割。

しかし

なかなかうまく話を
まとめることが出来ません。


その結果、

その地域を去る時、

駅前のコンビニでビールを
買うのが常となりました。

ビール片手に、ため息交じりに

「会議に出て下さる皆さまは
総論賛成・各論反対なんだよな~」
とか、

「自分たちの負担が増えるのを
極端に嫌うんだよな~」
とか、

「何かと僕に押し付けてくるようでもある」
とか、

「遠い将来に対する危機感を
皆様は有しているようではあるが、
自分から動こうとしない。
彼らの話を聞いていると他人事のようでもある」
とか、

「今日もうまく
話しをまとめることが出来なかった。
僕は能力なさすぎ!」

とグジグジ考えつつ
泡の力を借り

自分への怒り・虚しさを
強制的に胃袋に流し込んでいました。


そんな悩みを抱えていた時、
降ってきた言葉が

上述した
「時間軸とレイヤー」
だったのです。


レイヤーという言葉は
日本語に直すと、一般的には
「層」のことです。

色々な意味合いを含む言葉の様です。

企業においては
「経営層」「マネジャー層」「一般層」
で考えが違う時に

『レイヤーによって見る視野・視点が
違うので、考え方も違ってくるんだよね』

などと使う場合もあるようです。


しかし、ここでいう「レイヤー」とは

【抽象と具体の割合】
の意味で使います。


さて、さて…

(少し話が飛びますが…)

「いつ、どのような状態になっていたいか」
を明確にすることは重要です!

が…

地域活性化を話し合う時には
色々な考え方の人がいました。

例えば、

(1)今すぐに自社の売上増加が欲しい

(2)15年後、今の人口の9割を維持する

(3)孫の代にも、当地域に伝わる
○○という伝統・文化を継承できるようにする

といった具体に
皆様が頭に思い描いている
将来の時期および内容が全く違うのです。

そのため「時間軸および具体的内容」を
まずは合わせる。

その後、しっかり話し合うことが重要です。


また

「そのために何をするか」
といった
具体的な行動を決める際には
レイヤーのレバーを

グッと具体寄りにする!

ことが非常に重要になってきます。


話しをする相手によって

時間軸とレイヤーのレバー調整が
自在に出来れば

相手を巻き込んで上手く話を進めることが
出来るように思います。


地域活性化だけでなく
企業経営においても

また
自分の人生設計においても

【時間軸とレイヤー】
を意識することって
重要ではないかと思っています。

P.S.

縦軸に「レイヤー」を
横軸に「時間軸」をとった
マトリックスを頭に思い浮かべ
考えていくと

整理される気がしています。
同族の事業承継サポートにおいても…

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