家族会議でファシリテーターが気を付けるべきこと


同族企業にて

事業承継を行おうとする際、
家族(親族)会議を何度も行う
必要があります。

もし、
家族会議をおざなりにすると

後から

「やっぱりこうなると思った」
という意見が家族内から噴出し、

ひいては
事業継続が危ぶまれる
こととなるからです。


やはり…

ある程度の
家族の同意がないと
事業承継は進めない方が
良いと思います。

何でもそうだと思いますが

トラブルになりそうな時は
勇気を出して
一旦立ち止まる

それって
必要なのでしょうね。


そんな家族会議
(多くの場合は)

感情的になること、
間違いありません!

そのため
ファシリテーターが
いた方が良いです。


ファシリテーターとは

司会進行役のこと。

会議などを円滑に進め
有意義な話し合いにする
役割を持つ人。

中立的な立場に立ち
意見調整する人のこと。


しかし、
ファシリテーターと
言えど人間。

自分の意見を持ち
誰かの肩を持ちたくなる
のも当然です。


さて、さて…
A社でのこと。

経営者である父と
後継者である子息の
意見が対立!

何度家族会議を行えど、
どちらも自分の主張を
一向に曲げません。

お互い
少し意地になっている
ようにも見えます。


A社から頂いた
販売データや営業データ、

それに競合他社の動向から

経営者(もしくは後継者)の
主張することが
間違っているように
ファシリテーターには
思えます。


ある日のこと、
家族会議が終わってから、

経営者(もしくは後継者)
と2人だけで
食事に行くことになった
ファシリテーター。

美味しい料理で
お酒が進んできたころ、

「ところで、先ほどの会議、
どっちの言い分が
正しいと思われますか?」

と聞かれたファシリテーター。

あなたがファシリテーターなら
どう答えますか?


正解はないと思いますが、
僕だと「答えない」と思います。

飲みの席で、

「経営者さんの言うことが
正しいと思います」

と言うと、
次の日には経営者と後継者の
仲がますます悪くなっている
かもしれません。

逆に

「後継者さんの言うことが
正しいと思います」

というと経営者と
ファシリテーターの仲が
気まずくなりそうです。

そうなると
「事業承継を円滑に進める」
というファシリテーターの
業務遂行に支障が生じます。


どんな時も…

その場にいない人のことを
話すのはよくないかな~
なんて思います。

酔った時、
話したことに対して
尾びれ背びれが付き、

収集がつかなくなることも
ありますから。


僕だったら

その場(飲みの席)でも

経営者さん
(もしくは後継者さん)
が主張される
その理由・背景・出来事
を存分にお聞きした上で、

「私の意見は必要であれば
次の家族会議で

皆様がいらっしゃる前で
表明したいと思いますが、
如何ですか?」

と言うと思います。


ホント

同族企業においての
家族会議のファシリテーターは
難しいです。

数字等の証拠(エビデンス)
による合理的意思決定とか

ロジカルシンキング
(戦略的思考)とか

全く通用しない。

親子、親族間の感情的な
言い合いが続くことも
しばしば。


でも、そこから逃げずに
向き合わないと

事業も、家族関係も
ダメになってしまう。

P.S.
僕が父の経営する企業群に
出入りしていた頃、
父とは喧嘩ばかりしていました。

その頃、心の底から

「事業のこと、
それに同族経営をしている
家族の感情のことがわかる
第三者に、話しに入って
もらいたい」

と思っていました。

今の僕がその第三者の役割を
担えているかどうかはわかりませんが…

そういう存在になりたい!
と思っています。

精進していきます。

Follow me!