転職盛りの光と影


電車の中刷り広告を見ても、

TVのCMを見ても、

街中のデジタルサイネージ
(電子掲示板)を見ても

転職エージェントの広告が
増えたな~

と感じてしまう今日この頃。


「人手不足」と言われて
数年経ちますが、
まだまだ解消は程遠いよう。

なので

これからも転職エージェントの
広告を目にする機会は
増えていくのでしょう。


僕は、基本的に、雇用の流動化
(転職市場の活性化)が進むのは
賛成です。

なぜなら

働き手の立場から…

業績芳しくないうえ
古いビジネスモデルから
脱することができない会社なら

そこから早く離れた方が、
将来は明るいのでは…

と思っているからです。

また働き方は人それぞれでしょうから
一律の新卒採用、終身雇用でない方が
良いような気もしています。

その他、世の中全体から考えるに…

雇用の流動化により
古い産業が淘汰され、
新しい産業が生まれることにより

人々の生活が豊かになるなら
そっちの方が良いと思います。


しかし一方で

転職して、スキルアップして、
望んでいる生活を手にしている人は
極少数ではないかとも思うのです。

多くは

転職癖がつき、
自分には誇るべきことが身につかず、
自己肯定感が低下していく、

言い過ぎな表現かも知れませんが
人生転げ落ちている

そんな人が増えてはいないか。


また

大小さまざまな困難を
何とか乗り越える
精神力および問題解決力や

腰を据えて一つのことを
突き詰める姿勢

などが失われていないか
を懸念します。


転職慣れしている若者が
どんどん増えると

「嫌ならすぐに辞める」
が当たり前の世の中になっていく
のではないか

とも思うのです。


上記現象は、
おそらく巡り巡って
少子化が進むことに繋がる


会社側にとっては、

「採用→教育からの退社」
のサイクルが早まれば早まるほど
体力を消耗していきます。


仕事のノウハウや技術って
暗黙知(言語化できないこと)
の方が多いのではないだろうか…

そのような暗黙知を
誰も継承しなくなり、
組織内のコミュニケーションが
断裂してくると

世の中に本来あるべき
【学びの蓄積】
の総量が減っていってしまう。

そうなると会社を経営する側は
「やる気」を失ってくるはず。

すると従業員をコマのように
扱うかも知れません。
当然に生産性も落ちます。

悪いスパイラルの完成です。


鬱になるなど、

精神や体調に支障をきたすことは
絶対に避けなければいけないこと。

そうなる前に
とっとと逃げましょう。

それは当然のことと思いながら…

あと数年、数十年後、日本の産業全体が
弱体化してはいないか、

そんなことを懸念している僕もいます。

P.S.


転職して望む生活を
手に入れた方も当然知っています。

が、

世の中全体として
現実はどうなのだろう…
と思う僕がいるのです。


「職場の人間関係」
で辞める人が多い、
と耳にしたことがあります。

しかし、どこに行っても
自分に合わない人はいると
思うのです。

「自分に合わない人は必ずいる」
を初期設定として

「じゃあ、自分はどうふるまう」
を考える方が
将来ためになるような気がしますが…

皆さまはどのようにお考えでしょうか?


この転職ブーム

誰の元にお金が流れているのでしょうね。

考えてみる必要があるかも知れません。

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